宝石の価値が上がっている理由と特に資産価値が高い7つの宝石とは?

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宝石の資産価値が上がっているってご存知ですか?

宝石と言えば購入時の金額と売却時の金額に差が出る、二束三文だ!と言った口コミや評判を聞く事があり、確かに買った時と売る時の金額に差は出ます。

10年以上前に比べると宝石を持つ方が減ってきているため、価値が下がっていると言われがちですがそれは国内の一部の方の話であって逆に近年資産価値が上がっている宝石も存在しています。

今回は宝石の資産価値が上がっている理由と中でも資産価値が高い宝石について解説していきます。

この記事を書いた人
KAKITANI

鑑定士歴15年。質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
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【取材・監修実績】週刊SPA/MBS毎日放送(ゼニゲバ)
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宝石全体の資産価値が高くなっている理由

宝石の価値が高くなっている理由を2点解説。すべての宝石の価値が上がっている訳ではなく需要がある宝石で特に良質な宝石の価値が上がってきています。

良質な宝石が採れなくなってきている

1つ目が枯渇の問題です。宝石というのはどこでも簡単に採れるわけではなく限られた場所で限られた量しか算出されません。

また天然の宝石は長い年月を経て形成されるため、採れば採るほど徐々に取れなくなってきます。これまで採れていた鉱山から宝石が取れなくなってきたため価値が上がってきていると理由の一つです。

新しい鉱山も発見はされていますが、昔の方が品質が良い宝石が取れていたのが現状で特に品質が良い宝石の価値というのは年々上がっている傾向です。

実物資産として注目している人が増えている

以前にも増して近年は資産を宝石や時計、金などで持つ方が増えてきており注目もされています。

金は特に安定した資産としてすでに有名ですが良質な宝石が採れなくなっているという事も今後宝石の価値が上がるであろうと予測し今のうちから宝石を購入する方が増えてきているのも事実です。

資産価値が高い7つの宝石

最初にも説明しましたが宝石全て価値が上がっているという訳ではありません。10カラット20カラットと大きくてもほとんど値段がつかない宝石も多々あります。宝石の中でも資産価値が高い石を7つ紹介します。

ダイヤモンド

宝石と言えば最もポピュラーで知名度も高いダイヤモンド。宝石の中では最も資産価値が高く値崩れもしにくい宝石です。4Cと言うグレードで宝石の価値が判断できるのもダイヤモンドならではの特徴です。

無色透明なダイヤモンドが一般的ですがカラーダイヤと呼ばれるピンクダイヤ、イエローダイヤなども存在しており通常のダイヤモンドに比べて高額で資産価値はかなり高いです。

しかし天然のダイヤモンドと全く同じ物質を使い人工的にダイヤモンドが作られるようになってきておりますので今後ダイヤモンドの価値が大きく下がるという意見もありますのでダイヤモンドの資産価値は注目度が高いです。

サファイア

青い宝石と言えばお馴染みのサファイア。青色以外にもイエローサファイア、ピンクサファイアなどもありますが、基本的に青色のサファイアが最も需要が高く資産価値も高いです。

サファイアと言っても品質や産地によって評価や価値が全く異なり、“ロイヤルブルー”や“コーンフラワー”と言った色味のサファイアは特に採れない為価値が高いです。

サファイアのほとんどは色味の改善を目的とした加熱処理が施されますが中には非加熱のサファイアもありこれらも価値が高いです。

パライバトルマリン

数ある宝石の中でも価値が高いパライバトルマリン。産出量が他の宝石に比べて極端に少ない為見たことがない、聞いたことがないという方も多いかと思いますが鮮やかなネオンブルーと呼ばれる色味ですが緑色が強かったり青色が入っていたりと石によって色味は異なります。

1988年にブラジルのパライバ州で初めて採れたという事でパライバトルマリンと言う名前がついています。

パライバトルマリン自体、資産価値が高い宝石ですがインクルージョンが少ないものは特に希少な為今後価格が高騰してくると予想されています。

ルビー

赤色の宝石でお馴染みのルビーは国内でも高い知名度誇っています。サファイと同じコランダムと言う鉱物でピジョンブラッドと言う色味のルビーは高値で取引されています。

ルビーは安定した需要と人気がある為価格が下落しにくく資産価値として持つのであれば外せない候補です。

ルビーは比較的多く流通しており、中にはあまり品質がよくない物もありほとんど金額がつかない場合もあります。ルビーにはスタールビーと言う光を反射する物もあり通常のルビーに比べて価値は高いです。

エメラルド

緑色の宝石の代表であるエメラルド。クレオパトラも愛したと言われるエメラルドはサファイア、ルビーなどと同じく5大宝石の1つに数えられています。

人気、知名度、需要どれをとっても宝石の中で最高クラスで今後もその需要は変わらないと予想しています。

エメラルドも産地によって価値が全く異なりコロンビア産が色味も美しく価値が高いです。

エメラルドは形成途中の問題で宝石内部に気泡などが入りやすくインクルージョンが多い宝石ですがインクルージョンが少なくテリがあり、なおかつ色味が暗すぎない物の価値が高いです。

オパール

オパールは宝石の中でも独特な雰囲気がある神秘的な宝石です。

遊色効果と言う一つ一つ色味が異なるオパールにはブラックオパール、ウォーターオパール、ファイアオパールなど種類がいくつかありブラックオパール、ウォーターオパールが中でも高値で取引されています。

オパールは宝石の中でも特に一つ一つ色味が異なる宝石で価値や評価がバラバラです。どのような色味のオパールが価値が高いのか一概には言えません。

アレキサンドライト

アレキサンドライトはサファイアやルビーなどの有名な宝石に比べると流通数が少ない宝石で光を当てる事によって色味を変える不思議な宝石です。

通常は深い緑色の物が多く光を当てると深い紫色になる物が多いです。アレキサンドライトは宝石によって色の変わり方、色味などが大きく異なります。色味が薄いものより深みのある方が需要が高く資産価値も高いです。

クリソベリルキャッツアイ

その名の通り猫の目のような光を放つ『クリソベリルキャッツアイ』。

蜂蜜のような色味をしている物もあれば緑系の色味をしている物もあります。

光の放ち方で価値は大きく異なり色味が薄く光りが薄いなどであればほとんど値段がつかない物もありますが10カラットや20カラットなど大きいサイズで色味もよければになると100万以上の値段で取引される事が多いです。

宝石の価値を決めるポイント

宝石には価値を決めるポイントが石ごとにそれぞれあります。ダイヤモンドとサファイア、エメラルドなどのカラーストーン別に少し解説します。

ダイヤモンドの場合

ダイヤモンドの価値を決めるポイントは4Cです。4Cとはカラット、カット、クラリティ、カラーの事で4Cは世界共通のダイヤモンドを評価するポイントです。

鑑定機関によって評価が異なる場合がありGIAやCGL(中央宝石研究所)が発行する鑑定書が国内では有名で信頼性があります。4Cグレードが高ければ高いほど価値は高く、勿論購入する際も高額になります。

ダイヤモンドにはラウンドブリリアントカットやペアシェイプカット、マーキスなど様々なカット形状がありますが最も評価が高いのはラウンドブリリアントカットと言うオーソドックスな形のダイヤモンドです。

その他にも蛍光性などもダイヤモンドの価値を決めるポイントがあります。

カラーストーンの場合

サファイア、ルビー、エメラルドと言ったカラーストーンの場合、主に『産地』『色味』『重さ』『インクルージョン』『形状』が価値を決めます。

カラーストーンの場合は好みや見る人によって評価に差がありますが基本的には色味が濃すぎず適度な深みがありなおかつ艶々としたテリがあり内包物が少なければ少ないほど価値が高いです。

またスタールビーやスターサファイアと言ったスター効果が出ている宝石もあり、スターが出ている方が価値は高いです。カラーストーンは二つとして同じものが存在しない為評価が難しいです。A店では10万円の値段が付いたものがB店では20万ついたなどはよくあるお話です。

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