コランダム(サファイア・ルビー)の産地まとめ。国内でも採れるのか?

サファイアとルビーは同じコランダムと言う鉱物で赤色のコランダムをルビーと呼び、その他のコランダムはサファイアと呼ばれます。

ルビーとピンクサファイアはかなり微妙な違いですがクロムが1%程度混じっている物がルビーで0.1%程度しか混じっていない物はサファイアに分類されます。同じ鉱物と言う事は採れる産地は一緒なのか?そもそもサファイアやルビーはどこで採れるのか?産地についてまとめました。サファイアやルビーだけではなく宝石は産地によって色味など特徴が異なり評価も違います。

産地を知っておくとより宝石を魅力的に感じますのでサファイアやルビーがどこで採れるのか産地について知りたい!と言う方は是非ご覧ください。

サファイアの産地について

早速ですがサファイアの産地について解説します。同じサファイアと言う宝石でも産地によって色味が黒かったり淡かったり、黄色がかっていたりしますが産地を見極めるには専門的な知識が必要な一般の方では見分けるのはほぼ不可能です。

サファイアは色味をより美しくするために加熱処理を施す場合がほとんどですがサファイアの産地として有名なミャンマーとスリランカ産の中には処理をしなくても美しいものがあり、これらは非加熱と言って通常のサファイアより高値で取引をされています。

カシミール

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カシミールはインドとパキストンの国境辺りにある場所でサファイアの中でカシミール産は最も評価が高いです。カシミール地方で採れるサファイアは品質が非常によく以前はよく産出されていましたが鉱床が小さかった為現在ではほとんど採れなくなってきています。またカシミール地方で採れるサファイアの中で透明度が高く、黒みがかっていない品質の高いサファイの中に『コーンフラワー』と呼ばれる色味の物があります。鮮やかな色味で矢車菊(ヤギルマギク)と言う花の色に例えられサファイアの中でも最高級クラスの位置付けの色味です。

ミャンマー

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ミャンマーと言えばルビーが採れる産地として有名ですがサファイアの産地でもあります。

ルビーには“ピジョンブラッド”と言う最上級の色味を表す言葉がありますが、サファイアにも“ロイヤルブルー”と“コーンフラワー”と言う言葉があります。中でもロイヤルブルーはミャンマーで採れる品質の高いサファイアの事を言い最近ではミャンマー産のサファイアでもロイヤルブルーと言われる事がありますが、ミャンマーは高品質なサファイアが採れる事でも知られています。ロイヤルブルーのサファイアは特に美しい為高値で取引をされています。ミャンマーは比較的大きいサイズのサファイアが産出されています

スリランカ

スリランカはインドの南部にある日本と同じ島国で宝石が採れる宝島のような国です。

スリランカはかなり昔からサファイアが採れる産地の一つとして知られており、スリランカ産のサファイは他の産地のサファイアに比べると色味が淡く透明度が高いという点が特徴です。

モンタナ

宝石が取れる場所といえばタイやミャンマーであったりインドのイメージがどこでついている方も多いのではないでしょうか。サファイアは実はアメリカでも取れるのです。少し意外と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。主産地ではありませんが、アメリカのモンタナ地方でサファイアは取れており、少し紫がかっている物が多いのが特徴です。

マダガスカル

スリランカ産のサファイアに近いマダガスカル産のサファイアは近年人気がある産地の1つです。マダガスカルの鉱区が見つかったのは1990年代と比較的新しく透明度が高くのが特徴です。

タイ

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タイと言えば品質の良いルビーが採れる産地として有名ですが、サファイアの産地でもあります。1850年頃に鉱床が見つかってからサファイアの需要を支え続けてきた産地の1つです。タイ産のサファイアは他の産地の物に比べて緑味、黄味がかっている事が多く鉄分を多く含んでいるため少し暗い色調が特徴です。

オーストラリア

オーストラリアは世界最大のサファイアが採れる産地で全世界で流通しているサファイアの内70%はオーストラリア産とも言われています。カシミール、ミャンマー、タイ産に比べると少し暗めの物が多く評価はそこまで高くありません。

サファイア 産地別評価

カシミール産ミャンマー産スリランカ・マダガスカル産その他産地
評価★★★★★★★★★★★★★★

サファイアはカシミール産が最も評価が高く続いてはミャンマー産ですがこの二つの産地には関しては同じぐらいの評価と言う声もあります。宝石は同じ産地でも色味が1つ1つ異なり評価も様々です。産地は大切な査定ポイントですがカシミール産でも品質が悪いものであれば評価は低いです。

ルビーの産地

続いてルビーの産地についてまとめました。ルビーもサファイアと同様に産地によっては少し暗みが強かったり色味が異なります。

ミャンマー

ミャンマーにはルビーが産出される鉱山がいくつかありルビーが採れる産地として最も有名です。ミャンマー産のルビーが最も評価が高くミャンマーの中でも鉱床によって色味や品質が異なり特にモゴック地方で採れるルビーは価値が高いと言われています。ミャンマーで採れるルビーの中で特に美しい物をピジョンブラッドと呼ばれ特に価値が高いとされています。しかし鑑別書にピジョンブラッドと記載があれば必ずしも評価が高いという訳ではありませんので購入時は宝石そのものを見てから購入するようにしましょう。

タイ

タイはミャンマーの次にルビーが採れる産地として知られています。サファイアと同様に世界で流通しているルビーの多くはタイ産とも言われています。タイ産のルビーは鉄分を含んでいる為ミャンマー産に比べて色味が少し暗いのが特徴でその色味から『ビーフブラッド』牛の血と言われています。

スリランカ

スリランカ産のルビーはミャンマー産に比べてピンクがかっているのが特徴で『チェリーピンク』と呼ばれる事もあります。ピンクサファイアと混合される事も多くスリランカ産のルビーはミャンマー産に比べて半分以下の価値とも言われています。ベトナムで採れるルビーもピンクがかっている為スリランカ産と同様にチェリーピンクに分類されます。

モザンビーク

2009年にルビーの母岩である変成岩が発見されたモザンビークは現在最も注目されていると言っても過言ではないルビーの新しい産地です。ミャンマー産のルビーに比べると若干オレンジがかっており評価はタイと同じぐらいの評価です。年々良質なルビーは採れなくなってきている事もあり今後モザンビークで採れるルビーの評価がどうなっていくかは注目です。

マダガスカル

宝石が採れる島として有名なマダガスカルはサファイア同様ルビーも採れます。マダガスカルはエメラルドやトルマリンなども採れますのでまさに宝石の島です。

マダガスカル産のルビーは少し暗めの物が多いですが中にはかなり良質なルビーも採れることから今後もっと評価が上がってくる産地とも言われています。

ルビー 産地別評価

ミャンマー産タイ・モザンビーク産マダガスカル産その他産地
評価★★★★★★★★★★★★

ミャンマー産の中でも地方によって評価は異なりますがルビーはミャンマー産が群を抜いて評価が高いです。しかしミャンマーではルビーが採れなくなってきている事もあり今後はマダガスカルやモザンビークで採れるルビーが注目されています。ルビーも産地が全てではありませんが買取価格や評価を決める一つの指標になります。

サファイアやルビーは日本でも採れるのか?

日本国内でサファイアは採れるようですが、残念ながらルビーは採れないようです。サファイアが採れる場所は『奈良県香芝市』。品質が良いサファイアは採れないようですがサファイア自体は産出されています。

この記事を監修した人
KAKITANI

ブランド鑑定士歴13年。
東京都在住。東京を中心に大阪などでも買取業務を経験。現在買取専門店に在籍中。
得意なジャンルは時計、バッグ、宝石。
【所持資格】リユース営業士/ファイナンシャルプランナー3級

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