
いきなりですがブランド鑑定士と言う仕事についてご存知でしょうか?
ブランド鑑定士とは主にブランドバッグやブランド財布などブランド品の買取を行う人の事ですが今回はもう少し具体的にブランド鑑定士とはどんな仕事をしているのか?
平均年収、やりがい、大変な事などブランド鑑定士と言う仕事に関する内容を現役の鑑定士がまとめました。
ブランド鑑定士と言う仕事に興味がある方、ブランド鑑定士について色々知りたい!と言う方は是非参考にしてください。
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ブランド鑑定士とは

鑑定と言う言葉には”専門知識を持つ人が分析に基づいて評価する”という意味がありブランド品鑑定士とはルイヴィトンやシャネル、エルメス、ロレックスなどブランド物を査定、鑑定、評価して買取を行う人の事を表しています。
ブランド鑑定士と言う資格などは特になく、ブランド鑑定士になる為に必要な資格もありません。
ブランド鑑定士は専門的な知識が必要で全く知識ない方でも公安委員会に届け出さえ行えば誰でもお店を開いて買取業務をおこなう事は可能です。
しかし偽物なども多く出回っていてブランド品は高額なものも多い為、真贋する力・商品の価値を見抜く力がないとお客様から買取出来ない、又は損をしてしまうと言った事にもつながります。
具体的な仕事内容・業務について

ブランドの鑑定士と言う仕事はどういった仕事なのか?についてですが、会社や業務形態などによっても異なりますが業務内容を3つ紹介します。
- 買取業務
- 買取した後の売却作業(処理作業)
- 価格など問い合わせへの対応作業
買取業務
ブランド鑑定士の主な業務はお客様からお品物を買取するという事になります。
取り扱うジャンルはお店や会社によって異なり、1人の鑑定士が時計やブランドバッグ、宝石から貴金属、洋服、家電製品、その他ジャンルまで査定をする所もあれば時計担当は時計だけ、バッグ担当はバッグだけというお店もあります。
買取金額の出し方はお店によって異なりますが大まかに言うとどれくらいの金額で売れるのかなどの相場を調べそれらを基に買取価格を算出して金額を提示します。
店舗を構えているお店であればお店で査定業務を行いますが宅配買取専門のお店であればお客様から送られて来る商品を査定したり、出張買取を行っているお店であればお客様の自宅にお伺いしてお客様の自宅で査定をしたりもします。
買取した商品の処理作業
お客様から買取する業務の次に買取した後の商品を処理する作業があります。
買取した商品をどのようなルートで売るかはお店によって違いますので具体的な作業はマチマチですが業者に卸すのであれば伝票を作成したり、卸す価格を交渉したりなどを行います。
ネットで販売するのであれば出品作業などの業務も行ったりもします。
買取した後の商品を処理する作業は大体どこの会社でも行う必要があり具体的なやり方は会社によってかなり違います。
問い合わせに対する対応
ブランド鑑定士の大変な作業の1つが問い合わせに対する対応です。
特に大きな会社になると1日数百件の問い合わせが来ます。LINE査定であったりメール査定など価格に関する問い合わせがある場合はそれらに返信する必要があります。

会社によっては問い合わせを対応する専門の部署がありますが問い合わせに対応する作業はあると思っていてください。
ブランド鑑定士の年収について

ブランド鑑定士の年収についてですが技術職に近い業種でもありますので人、会社によってかなり違いがありますので上記表は参考程度にご覧ください。
歩合制の所もあれば固定給の所もあり会社の待遇や経験などによっても変わりますのであくまでも目安にはなりますが入社してすぐの方は20万前半~20万半ばで年収は300万半ばが鑑定士の給与相場です。
1人でどのような高額品でも対応できるぐらいになれば給料も上がってくる傾向で、それで年収400万から400万後半ぐらいが相場です。
管理職になれば500万以上の会社もあり年収1000万以上もらっている鑑定士さんもいます。
ブランド鑑定士は古物業、質屋業に分類される業種で古物業は本当に会社によって給料の体制が全く違います。
成績によって給料が変わるシステムの会社ですと良い時は良いのですが、仮に偽物を買ったり思うような業績が出ない場合は厳しい給料になる場合もあります。

成績によって給料が決まる所もあれば、利益を出してもさほど変わらない会社もあります。
ブランド鑑定士になる為には資格が必要?

ブランド鑑定士になるために必須な資格や免許などは特になく、各都道府県の古物商の許可を得たらどなたでも開業できます。
費用はかかりますがGIA(米国宝石学会)など宝石鑑定に関する資格がいくつかあり、このような資格を取得していると会社によっては給与が上がったり後々役に立つ事があります。費用はかかっても何か取得したいという方は宝石鑑定の資格を取るのはおすすめです。
その他時計修理技能士など直接買取にはあまり関係ない資格がありますがこういった資格を持っていると壊れた時計を買取際など役立つ場合もあります。
ブランド鑑定士は何歳ぐらいの方が多いのか
ブランド鑑定士はかなり年齢層が広い業種で50歳60歳になってもやっている方もいらっしゃいますし、20歳前半の方でもやっていたりもします。特に多いのは20代後半から30代の男性の方ですが最近では女性の鑑定士さんも増えてきます。
経験や知識がある方であれば何歳でも需要があり幅広い年代の方が働いている職業です。
ブランド鑑定士の大変な事とは

ブランド鑑定士はそこまで大変な仕事内容ではありませんが下記2点は大変な事と言えば大変な事です。
- 新作や商品知識の勉強
- 偽物を買わないよう目利きの力を養う
新しい商品が次々に出てきますので事前に各ブランドどういった新作を発表しているか把握しておいた方が新作が買取に来た際にスムーズに対応ができます。
買取に来た商品がどういった商品かわからない場合は、まずその商品がどういった商品か調べることから始まるので査定に時間がかかってお客様を怒らせてしまうなんていうことにもなりかねません。
また高額なものを取り扱う職業で仮に偽物を買取してしまうと損害になりますので偽物を買わないように目利きの力をつける、どういった偽物があるかなどを把握しておく必要があります。
ブランド鑑定士は常に偽物を買わないように細心の注意を払っています。

ブランド鑑定士は常に偽物を買わないように細心の注意を払う必要があります。
ブランド鑑定と言う仕事のやりがい・口コミ

ブランド鑑定士のやりがい
・見たことがない珍しい商品に出会う事が出来る
・数百万、数千万の商品を見る事が出来る
・お客様から感謝される事がある
ブランド鑑定士と言う仕事をやっていると、普段の生活をしていたらお目にかかる事ができないような珍しい商品や高額な品物を直接みたり手に触れる事ができます。
時計1本で数千万円するもの、数百万するバッグ、何千万もの価値がある宝石などに出会えると何十年も鑑定士をしていても見惚れます。また世界で数個しかないような珍しい商品にも出会う事ができます。
またブランド品の買取を行っていると『あなたに売ってよかった』『信用があるからあなたに売りたい』などお客様にありがとうと言われたり感謝される事があります。

感謝されるような業種ではないように思われがちですが接客業ですのでお客様に感謝された時はやりがい感じます。
残業などは多い?ブラックな所はないのか
勿論会社によって違いますがブランド鑑定士と言う古物業は基本的に残業は少ない会社が多いです。
休暇も取りやすく有給などもしっかりと取らせてくれる会社が多くブラックな業界ではありません。
会社によって違いますが特に大手企業であればブラックな要素はありませんので安心して働く事ができます。
ノルマは?万が一偽物を買った場合自腹?

ノルマと偽物買った時はどうするのか?これは私が実際に働いてよく聞かれる事ですが目標はあるけどノルマはないお店が多いです。良い会社の場合は目標達成したら目標達成に対する賞与的なものがある所もあります。
しかし会社によってはかなり厳しくノルマがある所もあると聞いた事もありますので入社する際にノルマがあるのかは確認するようにしましょう。
万が一偽物を買取してしまった場合の対処方法もお店、会社によって違いがあります。
同業者の話を聞いたり今までの経験上ですが偽物を買ってしまった場合、始末書や報告書を書けば済む会社が多い傾向です。
しかし給料から天引きされてしまう会社などもあり偽物を買った後の対応は会社によって違います。
どちらにしても偽物を買ってしまった場合良い評価にはなりませんので偽物か本物かを見抜く力はとても大切です。
知識が全くない未経験でも働きやすい職種なのか
買取は勿論ブランド品関して知識が全くない未経験の方でも働きやすいのか?結論働きやすいと言えます。
特に買取に関しては皆さん最初は何も分かりません。実際に買取の現場を経験しながらどのような商品はいくらぐらいが相場なのか、偽物と本物を見極めるにはどのようなポイントがあるのかなどを学んでいきます。
ブランド品が好きで詳しい方もいらっしゃいますが、全く知識がない方でもすこしずつ覚えていけば何も問題ありませんので、知識がないから不安と言う方も安心してください。

ちなみに私がこの業界に入った時はヴィトンは知っているけど、グッチは聞いた事がある程度の知識でした。
就職をおすすめしないブランド買取店・会社とは

ブランド鑑定士と言う職業で募集している会社の中であまりおすすめしない就職先があります。
それは店舗を構えておらず出張買取のみを行っている会社で、なおかつ会社のホームページが存在しないという会社です。
今でも時々ニュースなどにもなっていますが、中にはお客様の自宅に伺い買取金額を買いたたくような悪質な買取業者もいます。
このような買取業者に就職するのではなくしっかりとお店を構えていたり、お店を構えていなくてもホームページをきちんと作っていてそこから集客しているようなお店でないといつ潰れるかもわかりません。
実際に入社してみないとわからない部分も多いですがお店や会社のホームページがない場合どこから申し込みがあるのか?などブラックな可能性を感じますのでこういう会社はあまりおすすめしません。
ブランド鑑定士になるための方法

ブランド鑑定士になるには専門の学校などがありませんので買取業務を行っているブランドショップに入社しましょう。
買取担当者を募集している所もあればまずは販売員からと言うお店もあります。
割とブランドショップは求人募集していますのでそこまで応募に困らないと思いますが自分がどういった商材を取り扱っていきたいのか考え自分が取り扱い商材を扱っているお店かどうか調べてから募集をしましょう。
ブランド品に関する知識が全くないという方であれば販売も行っているお店の方が買取に来た商品+販売している商品に触れる事ができますので個人的にはオススメです。