質屋や買取店で鑑定だけって出来る?現役の鑑定士が解説します

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フリマアプリなど個人間でブランド品の売買が盛んになっており、買取店に偽物ではないかと言う真贋(しんがん)判定を依頼する方が増えて来ています。

中には質屋や買取店で本物か偽物かと言う鑑定だけを行って欲しいけどそもそも可能なのか知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論質屋や買取店では偽物、本物と言う鑑定を行ってもらう事は難しく、その商品が買取できるのか?買取できないのかと言う判断しか基本的に行ってもらえません。

今回はなぜ買取店などでは鑑定を行ってもらえないのか?偽物や本物と言った鑑定を行ってもらうためにはどうしたら良いのか?などについて解説していきます。

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この記事を書いた人
KAKITANI

鑑定士歴15年。質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
ブランドバッグや腕時計などブランド品買取に関する情報を発信したりメディアからの依頼で雑誌などの監修も行っています。

【取材・監修実績】週刊SPA/MBS毎日放送(ゼニゲバ)
【所持資格】リユース営業士/ファイナンシャルプランニング

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質屋や買取で鑑定だけってできるのか

皆様がイメージする鑑定とは偽物、本物を判断する事かと思いますが冒頭にも説明しました通り質屋や買取店では偽物、本物を判断する鑑定だけは行っていないのが一般的です。

その理由としては本物や偽物を判断できるのは製造元のみと言う考え方の為です。

偽物や本物と断言して万が一それが間違っていた場合トラブルになりますので基本的に質屋や買取店ではその商品が偽物か本物かと言う鑑定は行わないのです。

その為買取店などに持ち込み『鑑定だけやって欲しい』とお願いしても『買取できるかどうか』もしくは『いくらぐらいの値段が付くのか』しかお答えできないと言われます。

質屋や買取店は査定のみ行う事ができる

質屋や買取店が行うのは鑑定と言うよりも査定で、その商品が買取できるのか?買取できるのであればいくらの値が付くのかと言う判断です。

少しややこしくなりますが、この辺りは少し紛らわしい表現になってしまいます。

コトバンクを参考にすると

鑑定とは

一般的には、ものの真贋(しんがん)や品質のよしあしや調査のうえで見きわめたり、価格を決めたりすること。またそれを行う人を鑑定人という。引用コトバンク

査定とは

金額・等級・合否などを調査したうえで決定すること。「減額を査定する」「勤務態度を査定する」 引用コトバンク

とあります。どちらも大まかに言うとその物を調査した上で価格を決めたりするという点では一緒ですが鑑定には真贋と言う言葉がついています。

買取ができない、値段が付かないから偽物と言う訳ではない

いざ質屋や買取店に商品を持ち込んで仮に『買取できない』と言われた場合でも必ずしも偽物と言う訳ではありません。

買取出来ない理由には様々な理由が考えられ代表的な理由として下記のような理由が挙げられます。

・偽物の可能性がある

・改造品である

・盗品の疑いがある

・取り扱い対象外

最も多い理由としては偽物の可能性があるという点です。

実際に買取店には偽物が持ち込まれ粗悪な物からかなり精巧なものまで様々あります。ブランド品は高額な為1つでも偽物を買い取ってしまうと数万数十万、商品によって数百万単位で損をしてしまいます。

そのため少しでも偽物と疑わしい箇所があれば買取しないというお店が多いです。

買取店は万が一偽物を買い取ってしまった場合は警察に報告しますので偽物の持ち込みや絶対にやめましょう。

また盗品など何らかの疑いがある場合も買取を断れる場合があります。

質屋や買取店に警察から品触と言って盗品情報が送られて来る事がありお店はそれを保管して盗品の疑いがないかチェックをして買取します。

ご本人に心あたりがなくても以前の持ち主に原因がある場合もありますが一応そのような事例もあるという事を知っておいて下さい。

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買取基準はお店によって違いますので1度買取を断られたけど別のお店では買い取ってもらえたという事例はよくあります。

買取店での結果は参考になる

買取基準がお店によって違いますので、A店では買取を断られたけど、B店では問題なく買い取ってもらえたという事はよくあります。

しかし何店舗かに査定を出したけど全て買取を断られたという場合は偽物の可能性は高いという事は言えます。

これは査定に出したお店の数が多ければ多いほど可能性が高く、偽物か本物か悩ましいものに関しては『お預かりになります』と言われる事もあります。

買取店はあくまでも買取できるかどうかしか伝える事ができませんが、何店舗か査定に出して全て買取基準外ですなどを理由に断れた場合は偽物の可能性が高く参考にすることができます。

ブランド品の偽物、本物を鑑定して欲しい場合は?

正規店以外のルートで購入した物を本物かどうか確実に知りたい時は製造元であるメーカーで修理を行ってもらう事をおすすめします。

偽物の場合は当社の製品ではないなどの理由で修理を受け付けてもらえません。

ここで注意したいのが修理に出した場合修理代が高額になる事があるという事と修理のキャンセルができない場合があるという事です。

偽物かどうか知りたいだけですが、はっきりとさせるにはメーカーに出すしかありませんが修理代がかかり余計な出費をしてしまうという事にもつながりかねません。

また万が一偽物の場合、メーカー側に商品を没収されてしまう場合もありますのでメーカー側にどういった経路で購入したかなど正確に伝えてから依頼するようにしましょう。

この記事を監修した人
KAKITANI

鑑定士歴15年。質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
ブランドバッグや腕時計などブランド品買取に関する情報を発信したりメディアからの依頼で雑誌などの監修も行っています。

【取材・監修実績】週刊SPA/MBS毎日放送(ゼニゲバ)
【所持資格】リユース営業士/ファイナンシャルプランニング

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