
金を売却する時、金を買い取ってもらう時に気をつけた方が良い事や注意すべき事について知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
何も調べずに金を売却すると「もっと高く売れた」など後で後悔してしまうことにつながります。
今回は金を売る時の注意点と買取業者の選び方を実際にお客様から金を買取している現役鑑定士が解説します。
あとで後悔しない、スムーズに金を売却するためにも是非金の売却を検討している方は参考にしてください。
この記事のポイント
・金を売る時の注意点
・金買取業者の選び方
・金の買取価格がお店によって違う理由
金を売る時の7つの注意点

早速本題の金を売る時の注意点についてですが今回は7つのポイントに分けて紹介します。
- 金の買取相場を把握しておく
- 金の買取価格はお店に違う
- 買取手数料がかかる場合がある
- 金相場は変動する
- 金を売却時に税金がかかる場合がある
- 金を売る時は身分証が必要
- 金製品でも買い取ってもらえない場合がある
金の買取相場を把握しておく
金を売る時の注意点1つ目は「金の買取相場を把握しておく」という事です。
その理由として安く売らないようにするためです。
ある程度でも良いので金の買取相場を把握しておかないとその店の買取価格が高いのか?安いのか?検討がつきません。
自分が売りたい金の相場・純度・重量を把握しておけば極端に安く売ってしまうということ防ぐことができます。
直接お店に問い合わせして買取価格を聞く方法もありますが、金の取引相場はネットで検索するとすぐに出てきます(※田中貴金属金相場ページ)のでそれを参考にするのも金相場を把握する1つの手段です。
純度に関しては「999」や『750』などの刻印が施されており24金(999)が最も価値が高く数字が下がるにつれ価値は下がります。

重さを誤魔化されないためにも、できれば重量も把握しておくようにしましょう。
金の買取価格はお店に違うことを知っておく
金を売る時の注意点2つ目は「金の買取価格がお店によって違うことを知っておく」という事です。
こちらも安く売らないようにするための注意点です。
金の買取価格は必ずと言っていいほどお店によって異なりますので比較して売却することを忘れずに行いましょう。
買取店によっては買取価格をホームページで掲載している場合もありますが問い合わせして買取価格を聞いた方が正確です。
買取店の中には問い合わせをしても具体的な買取金額を教えてくれない場合もありますがそのような場合は直接持っていくようにしましょう。
また訪問買取での売却は特に注意が必要で、『不要なものはないですか?』と電話がかかってきたり、いきなり自宅に買取に来る訪問買取で金の売却はやめた方が良いです。
金額が安いだけではなく重さも適当に計算されるという事例が多々発生しています。

総合買取店よりも貴金属を専門的に取り扱っているお店の方が実績も豊富ですので出来る限り貴金属専門の買取業者を選ぶようにしましょう。
買取手数料がかかる場合がある
金を売る時の注意点3つ目は「手数料がかかる場合がある」という事です。
買取手数料は買取業者によっても異なりますし、手数料がかからないお店もあり手数料に関してはお店によって異なります。
買取価格が高くても手数料がかかって結局安くなってしまうということもあり得ます。買取価格を問い合わせする際、査定に出す際など必ず手数料がかかるか確認するようにしましょう。
まとめて売却すれば手数料が安くなったりすることもありますので、使わなくなった金があればまとめて売ることも金を高く売るコツの1つでもあります。
金相場は変動するため売却のタイミングが重要
金を売る時の注意点4つ目は「金相場は変動する」という事です。
極端な例ですが昨日10万だったものが今日は11万になる可能性もあります。特に重量があればあるほど買取金額は大きく変わってきます。
金相場は常に一定ではなく変動しますので、タイミングを見極めて高い時期に売ることが大切です。
金相場は今後上がるのか?下がるのか?に関しては景気であったり世界情勢が影響しますので予測するのは難しいです。
そのため金相場がいくらぐらいになったらここまであがったら売却しようといったように売却するラインを決めておくのもおすすめです。

金の売却を検討している方は定期的に金相場をチェックするようにしましょう
税金がかかる場合がある事を知っておく
金を売る時の注意点5つ目は「税金がかかる場合がある」という事です。
金は条件によっては課税の対象となります。
簡単に言うと年間50万円の特別控除がありますので50万以上の利益を得る場合課税の対象となります。保有期間によって課税対象額の算出方法は異なり具体的な金額は下記を参考にしてください。
(1) 所有期間が5年以内のもの(総合課税の短期譲渡所得)
・譲渡価額-(取得費+譲渡費用)=金地金の譲渡益
・{[金地金の譲渡益]+[その年の金地金以外の総合課税の譲渡益]}-譲渡所得の特別控除50万円=課税される譲渡所得の金額
(2) 所有期間が5年を超えるもの(総合課税の長期譲渡所得)
・譲渡価額-(取得費+譲渡費用)=金地金の譲渡益
・{[金地金の譲渡益]+[その年の金地金以外の総合課税の譲渡益]}-譲渡所得の特別控除50万円=譲渡所得の金額
・(譲渡所得の金額)× 1/2 = 課税される譲渡所得の金額
引用 国税庁公式HP https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3161.htm

上記の説明では今いち分からない!と言う方も多いと思いますので、例を用いて更に解説します。
保有している期間が5年以内(短期の場合)
例)2年前に300万で購入した金を500万で売却
500万(譲渡価額)-{300万(取得費)+0円(譲渡費用)}-50万=150万
保有している期間が5年以上(長期の場合)
例)10年前に300万で購入した金を500万で売却
500万(譲渡金額)-{(300万(取得費)+0円(譲渡費用)-50万}×1/2=125万
更に詳しく金売却時の税金について知りたい方は最寄りの税務署に問い合わせた方が間違いありません。
金を売る時は身分証が必要なため準備しておく
金を売る時の注意点6つ目は「身分証を準備しておく」という事です。
金を売る時は身分証明書が必要で身分証がないと取引できません。
1万円以下の場合に限り身分証明書がなくても売却する事は可能ですが、金などの貴金属に関しては金額問わず買取の際必ず身分証明書が必要なお店が多いです。
意外と身分証明書を忘れる方も多くクレジットカードなどは身分証にはなりませんので、金など貴金属を売る時は必ず身分証明書を持って行くようにしましょう。
また2016年1月から1度の取引金額が200万以上になる場合マイナンバーカードの提示が必要になりました。
マイナンバーカードを持っていない方は取引金額を200万以下にする、もしくはマイナンバーカードを持っている方に代理で売却してもらう必要があります。
金製品でも買い取ってもらえない場合がある
金を売る時の注意点7つ目は「金でも買い取ってもらえない場合がある」という事です。
「歯がついたままの金歯」「0.1gなど重量が少ない貴金属」「金メッキや金張り」など金でも買取を断れる場合があります。
万が一断られた場合は断られた理由を聞いてから再度依頼するか、他の買取業者で売却しましょう。
歯がついたままの金歯であれば歯医者に持って行けば取ってもらえます。重さが少ないということで断れた場合は他の業者に持ち込みましょう。
金メッキに関しては買取していないお店が多いため、フリマアプリなどを活用して個人で売却することを検討することも1つの方法です。
近年密輸の関係でお店によっては海外製のインゴットも買取していない場合もあります。インゴットを購入した際は購入元、購入時期、購入者情報などが分かるものは保管するようにし、万が一買取を断れた場合は他の買取業者を探しましょう。
金を売る時の買取店の選び方

では金やプラチナと言った貴金属を買取に出す場合どういったお店に依頼をすれば良いのか?おすすめの金・貴金属買取店の選び方を4つのポイントに分けて紹介します。
1gあたりの明確な買取価格を提示してくれるお店を選ぶ
おすすめの貴金属買取店の選び方1つ目は「1gあたりの買取価格を明確に提示してくれる」お店です。
1gあたりの買取価格を聞いて教えてくれないお店はほとんどないと思いますが、中にはこちらは商品としての価値になりますので金の買取価格ではありませんなどを理由に1gあたりの金額を教えてくれない場合もあります。
確かに金製品の中には金としての価値だけではなく商品としての価値がつくものがあります。
しかしそういった場合でも金の価値はどれくらいなど丁寧に説明してくれるお店の方が信頼できますのでそのようなお店を選ぶようにしましょう。
重さを明確に教えてくれるお店を選ぶ
買取店の選び方2つ目のポイントは「重さを明確に教えてくれるお店を選ぶ」ということです。
持ち込んだ金の重さを尋ねても教えてもらえない、もしくは大体〇〇グラムですなど正確な重さを教えてくれないお店は要注意です。
また『重さをごまかされないようにするため』にも目の前で査定してくれるお店の方が安心です。な
重さをごまかして買取金額を出すお店はあまりないとは思いますが可能性としてゼロではありません。

目の前で査定をしてくれるか品物を出す前にお店の人に気軽に聞いてみましょう!
手数料がかからないお店を選ぶ
買取店の選び方3つ目のポイントは「手数料がかからないお店を選ぶ」と言う点です。
貴金属を専門的に取り扱っている大手になると手数料がかかってくる場合が多いです。
多少金額が安くなっても大手で売った方が安心という方は大手での売却をオススメしますがもし高く売りたいのであれば手数料がかからないお店を選んでください。
また手数料がかかるお店で売却する場合も具体的に手数料はいくらなのか?明確な金額を説明してくれるお店を選び、言葉を濁すようなお店での売却は避けましょう

ほとんどのお店は手数料を取りませんので手数料がかからないお店を探すのはそこまで大変ではありません。
端数まで計算してくれるお店
4つ目は端数まで計算してくれるという点です。
お店によって1円単位まできっちり計算する所、10円単位で計算する所100円単位で計算する所などバラバラです。
1gあたりの買取価格が高いからと言っても100円単位で切り捨てるお店もあり結果的に安くなるお店もありますので注意しましょう。
査定の前に聞くのもOK、査定の後に聞くのもOK!端数まで計算してくれるのか確認してから売るようにしましょう。
金の買取価格がお店によって違う理由

金の買取価格はお店によって違うということを先ほど説明しましたが、具体的にどれくらい違うのか?またなぜお店によって金の買取価格が違うか簡単に説明します。
まずはどれくらい違うのか?という金額についてですが、金は世界的に取引相場が決まっている事もありブランドバッグや宝石などに比べるとお店によって差は出ませんが、比較するお店によっては1g数百円異なる場合があります。

数百円の違うぐらいであれば、近場で良いやと思われるかも知れませんが、重さがあればあるほど下記の様に買取価格差が大きくなります。
A店 | B店 | C店 | |
1gの買取価格 | ¥4,800 | ¥5,000 | ¥5,200 |
差額 | 0 | +200円 | +400円 |
100gの場合の差額 | 0 | +20000円 | +40000円 |
1キロの場合の差額 | 0 | +200000円 | +400000円 |
続いてなぜ金の買取価格がお店に違うのか?という理由についてですが主に2つの理由が挙げられます。
- 利益の取り方の違い
- 販売方法・売却ルートの違い
1つ目の理由は利益の取り方の違いです。
基本的に金の取引相場というのは決まっていてその相場を基準に買取価格を決めているお店がほとんどです。
1件あたりの買取でどれくらい利益を取るかはお店によって違いますので必然的に買取価格にも違いが出てきます。
2つ目の理由は買取したあとの販売ルートの違いです。
ある程度金の取引相場は決まっていますが会社によって売却ルートが違ったり貴金属専門業者に売れる金額が高いなどがありそれらが原因で買取価格に差が生じる場合があります。
【まとめ】金を売る時は注意点に気をつけて高く売りましょう

以上今回は金を売る時の注意点を8つと金を売る時の買取店の選び方についてまとめました。
今回紹介した注意点に気をつけながら売却することで極端に安く売ってしまうことを防ぐことができますが金相場が下がった場合はどうしようもできませんので、タイミングの見極め、納得できるタイミングはご自身で決めるようにしましょう。
どこの買取業者が高く買い取ってくれるかは断言することができませんので必ず複数の買取業者に査定を出し比較をしてから売却するようにしましょう!