【初心者向け】K18WGとは?プラチナとの違いや価値について解説

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金やプラチナ、シルバーなど基本的にアクセサリーや時計などに使われる貴金属にはその素材が何なのか分かるように純度や素材の刻印は施されています。その中でも比較的多く見かけるが『K18WG』です。

簡単に言うと「K18WGとは18金のホワイトゴールドの事」でパラジウムと言う高価な素材が混じっている為い金色のイエローゴールドに比べて若干価格は高くなっています。

今回はK18WGとはどういった素材なのか?プラチナとの違いや、どれくらい価値があるのかなどについて詳しく解説していきます。

この記事を読めばK18WGだけではなく金について詳しくなれますので金に興味がある!と言う方は是非ご覧ください。

この記事を書いた人
KAKITANI

鑑定士歴15年。大手質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
ブランドバッグや腕時計などブランド品買取に関する情報を発信したりメディアからの依頼で雑誌などの監修も行っています。

【取材・監修実績】週刊SPA/MBS毎日放送(ゼニゲバ)
【所持資格】リユース営業士/ファイナンシャルプランニング

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K18WG(ホワイトゴールド)とは?K18とは違う素材なのか

K18WGとは18金(純度75%)のホワイトゴールドを表しK18の中に含まれます。

K18WGの色味はプラチナと同じく白色系です。K18WGでも“K18”と刻印されている場合がありますが刻印されていないからK18WGではないという事ではなくあくまでも18金のWGであれば全てK18WGになります。

また18金、K18、18K、750など表記や刻印、呼び方はいくつかありますが全て純度75%の金の事でどの刻印でも同じ意味、同じ純度でWGは色味の事です。

18金には大きく分けてWG(ホワイトゴールド)とYG(イエローゴールド)、PG(ピンクゴールド)がありますが、実は価値が少し異なりWGは混ぜ物にパラジウムと言う素材を使っている為YG、PGに比べるとWGだけ取引される金額は高いです。

K18WGとプラチナの違いについて

K18WGが一番間違われやすいのがプラチナです。色味が同じと言う事もあり同じ素材と思われがちですが全く別の素材で特徴や価格も異なります。

プラチナは純度問わず全て白色系の色味で変色なども起きません。以前は金よりも高く取引されていた為その名残からゴールドの上はプラチナと言うイメージがついていますが現在はプラチナよりも金の方が高く逆転しています。

K18GP、K18GFなどK18W以外の刻印の意味について

K18WGの様にK18GP、K18GFなど色々な刻印がありますが純度の後にGPやGFなど“G”がついている場合は金張りを意味し金ではありません。金張りや金メッキはほとんどのお店で買取不可な場合が多いです。K18と言う刻印があるから金だ!と思いがちですが金メッキの場合もありますので知っておきましょう。またK18KTなど純度の後に見慣れない刻印が施されている場合もありますがK18KTの場合はカラットを意味し金で買取は可能です。

金は1gでもお金になりますので金かどうか分からない時は一度近くの買取店に持って行ってみるようにしましょう。

金じゃなかったら恥ずかしいと思い捨ててしまう方も中にはいらっしゃいますがそれは非常にもったいないです。今はほとんどの買取店査定料無料ですのでまずは一回必ず見てもらうようにしましょう。

K18、K18WGが時計やアクセサリーに多く使われる理由

中には14金を使っているブランドもありますが、ロレックスやカルティエ、ブルガリなど高級ブランドのほとんどが18金を使用しています。

24金の場合柔らかすぎる為変形しやすい事から時計やアクセサリーにはあまり使われません。18金が価値、加工しやすさなど総合的に見て扱いやすい為多くのブランドは18金を採用しています。

ちなみにプラチナの場合はPt950を使っているブランドが多くノンブランドのジュエリーの場合はPt900、もしくはPt850が多いです。

K18WGは変色する?お手入れ方法について

K18WGにはロジウムメッキと言う艶出しを目的としてコーティングが施されます。このロジウムメッキが剥げると金本来の色味が出てくる為、変色したように見えますが実際には変色ではなくメッキ加工のはげです。K18WGも何らかの原因で変色をする場合はありますが専門店でロジウムメッキを再度施せば新品の様に綺麗に復活します。

K18WGのメンテナンスの方法としては乾いた柔らかい布で軽くふく程度にしておきましょう。あまり強く濃すぎるとロジウムメッキのはげにもつながりますので優しくふくようにしましょう。

K18WGはアレルギーが出やすい?

金はアレルギーが出にくいなどと言われますが結論アレルギーは人それぞれですので一概には言えませんがK18WGは純金に比べると金属アレルギーが出る可能性は高いと言われています。

その理由はそもそも金のアレルギーは金から出る金属イオンが毛穴などを通して体内に入る事によって炎症などを起こす事によって発生します。

純金の方がこの金属イオンが発生しにくいと言われており純度が落ちたり混ぜ物が増えるとその分アレルギー反応を起こしやすくなるとされています。

K18WGと刻印がなくてもWGの金額で買取してもらえるのか

18金でもWGとYG・PGでは買取の金額が違うと先ほど少し説明しましたが、ではK18WGと刻印がなくてもWGの金額で買取は行ってもらえるかについてですがこれはお店によって異なり、また状態によっても異なります。K18WGでもロジウムメッキが剥げ金本来の黄色味が出ている場合WGの金額で買い取ってもらえない事もあります。

そもそもお店によってはK18WGでもK18でも同じ買取金額と言うお店も多いです。もしK18WGを売りたいという方はお店に確認してみましょう。

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K18WGとK18では1グラム約200円買取価格が異なりますので出来る限りWGの価格で買取してくれるお店で売るようにしましょう!

過去10年間のK18の価格動向

K18がどのように価格推移しているのか過去10年間まとめました。

金相場は常に一定ではなく変動しますので今回はその月最も高かった価格と最も低かった価格両方を掲載しています。

年々高騰しているのがグラフを見てわかります。2005年時点では1000円台でしたが2023年時点では6000円を超えており約5倍になっています。

この数字は1g当たりの金額ですので重さがあればあるほど価格には差が出ます。100gのネックレスなどであれば2000年時点では10万円だったものが現在は50万になっている計算です。

1kgになると100万だったものが500万になっているという計算になります。

この記事を監修した人
KAKITANI

鑑定士歴15年。大手質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
ブランドバッグや腕時計などブランド品買取に関する情報を発信したりメディアからの依頼で雑誌などの監修も行っています。

【取材・監修実績】週刊SPA/MBS毎日放送(ゼニゲバ)
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