買取と質入れどちらが良い?買取店と質屋の違いも鑑定士が解説

買取と質入れってどちらの方がお得なのか?

結論から言うと人によって違います!と言うのも同じようなサービスに思われがちですが、「買取」と「質入れ」はサービスが違います。

今回は実際に質屋にて6年間勤務していた鑑定士が質入れと買取との違いなどについて解説していきます。

そもそも質入れ、質預かりって聞いた事はあるけどシステムなどよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では質屋と買取店との違い、質入れと買取どちらが良いのかまとめています

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この記事を書いた人
KAKITANI

鑑定士歴15年。質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
ブランドバッグや腕時計などブランド品買取に関する情報を発信したりメディアからの依頼で雑誌などの監修も行っています。

【取材・監修実績】週刊SPA/MBS毎日放送(ゼニゲバ)
【所持資格】リユース営業士/ファイナンシャルプランニング

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買取と質入れの流れについて

買取と質入れ(質預かり)の流れについて説明します。

買取は「使わなくなった商品や売りたい商品を売却してお金を受け取る」というサービスに対して質入れ(質預かり)は「商品を担保にしてお金を受け取り、受け取ったお金と利息を払えば商品を手元に戻す事ができる」というシステムです。

質預かりの場合は利息を払えば預け入れできる期間を延ばす事ができますがその分利息がかかります。

また質流れと言って利息を払わずに放置をしておくと所有権はお店に移り手元に戻す事ができなくなります。質流れになる期間や利息はお店によっても異なりますので利用する際は事前に確認しておきましょう。

買取とは

買取とは売りたい商品を買取してもらう事です。使わなくなったり、不要になった場合は買取が一般的で最も利用者が多いのが買取です。

買取のメリットとデメリット

買取の1番のメリットは高く売れるという事です。質入れの場合は基本的に買取金額よりも安い金額でしか預けられない場合が多いです。買取の場合はお店も買取した後にすぐに販売できるため相場変動などで商品の価値が下がるリスクを質預かり程考えないで良い為高く買取する事ができます。

デメリットは1度売ったら買い戻すことができないという点です本当は売りたくないけど何らかの理由で買取に出したけどやっぱり後でやめるというのができません。

KAKITANI
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売った後にやっぱりやめておけば良かったとならないように本当に不要になった場合買取に出すようにしましょう

質預かり、質入れとは

質預かり、質入れとは商品を預けてお金を受けとるシステムの事で利息と預け入れした際に受け取った元金を払えば品物を手元に戻す事ができます。万が一取り戻す事ができなくてもそのまま商品がかえって来なくなるだけで、利息の取り立てなどもありませんので安心して利用する事ができます。

質入れのメリットとデメリット

質入れのメリットは利息を払えば手元に戻すことができるという点です。買取の場合は1度売ると手元に戻す事ができませんが質入れの場合期限内であれば所有権はお店ではなく利用者にありますので元金と利息を払えば品物は帰ってきます。また質入れは何度でも利用できますので急遽お金が必要になった時など非常に便利です。

デメリットは預け入れの金額は買取の場合よりも安く利息がかかるという点です買取よりも安い金額で預け入れておいて期限を過ぎると(質流れ)元に戻す事ができません。最初から買取に出しておいた方が得だったという事になりかねません。また預け入れをしていた商品を手元に戻す際は利息がかかります。

利息の%はお店や金額によっても異なり質屋の利息は単に利息ではなく保管料も含まれますのでお店によっては利息が高い場合があります。利息もお店によって異なりますので比較して預入れする事をオススメします。

質預かりの金額が買取金額も安い2つの理由

質預かりの金額が買取の金額よりも安い理由は主に2つあります。特に2つ目は質屋が儲かる理由にもつながります。

相場下落時に損をしないため

質預かりの方が金額が安い理由の1つは相場が下がった場合に損をしないためです。ブランド品と言うのは相場が常に一定ではなく相場が上がる事もあれば下がる事もあります。万が一預け入れしている期間に相場が下落しても損をしないというリスクに対応するために買取金額よりも安い金額で預入をします。

利息をもらい利益を得るため

2つ目は利息を受け取り利益を得る為です。預け入れしている金額が買取よりも安い場合、利用者としてはできれば手元に戻したいと思うものです。手元に戻す際には利息がかかりますのでその利息がそのまま利益になります。買取金額と同じ金額で預入れしていると別に手元に戻さなくても良いかと思う方が増え利息が減り利益が減ってしまいます。

KAKITANI
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利息は質屋にとって大切な利益の源ですので買取よりも下げる理由の1つになります。

買取と質入れどっちが良い?

買取と質入れどちらが良いのかは人によって違います。売りたくないけどお金が必要になった方にとっては質入れの方が良く、使わない物を手放したい方は質入れをするメリットがありませんので買取の方が良いです。

金額は買取の方が高い為、使わないのであれば買取の方が得です。

質屋と買取店またはリサイクルショップの違いについて

リサイクルには”再生利用”という意味がありブランドバッグや時計など一度人の手に渡った物(古物)を売買するお店はリサイクルショップに該当します。質屋は質業務を行なっているお店のことで質預かりのみのお店はリサイクルショップには該当しませんがほとんどの質屋は買取も可能で、質屋も買取店もお客様から買取した物を独自の販売ルートで売却し再生利用しますのでど大きく言うとどちらもリサイクルショップになります。

古物を取り扱う際は都道府県公安委員会の古物商の許可が必要で質屋に関しては質屋営業許可も別途必要です。

質屋買取専門店リサイクルショップ
質システムありなしなし
買取ありあり店舗によって異なる
販売店舗によって異なるなしあり

質屋と言っても販売しているお店もあれば販売していないお店もありますのであくまでもお店によって異なりますが基本的に買取はどのお店でも行っていますが質預かりは質屋のみが基本です。しかし中には元々買取店だけど質預かりを始めたというお店もあります。

質入れはどういった時に利用するのか

  • 売りたくはないけれどお金が必要
  • 金庫代わりに使いたい

質入れを利用する方の多くは現金が必要になったけど、商品は手放したくないという方ですが中には金庫代わりに使う方もいらっしゃいます。

高額な物でも預け入れする金額は利用者が決める事ができ利息も安く済みます。大切な物など少しの間預け入れたい場合は質屋は非常に便利です。

質預かりと買取どっちが良いかまとめ

以上今回質預かりと買取ではどちらの方が良いのか、お得なのか。また質預かりと買取それぞれのメリットとデメリットについてもまとめました。

最近の質屋は綺麗で利用しやすい雰囲気のお店も多くなっています。女性の方でも利用される方はいらっしゃいますし質預かりは便利なサービスです。ただ利息がかかってしまいますのでどれくらい預けたらどれくらいの利息がかかるか把握してから利用するようにしましょう。

この記事を監修した人
KAKITANI

鑑定士歴15年。質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
ブランドバッグや腕時計などブランド品買取に関する情報を発信したりメディアからの依頼で雑誌などの監修も行っています。

【取材・監修実績】週刊SPA/MBS毎日放送(ゼニゲバ)
【所持資格】リユース営業士/ファイナンシャルプランニング

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