ルイヴィトンやシャネルなど一般的にもハイブランドと呼ばれるブランドの値上げが相次いでいますが、なぜハイブランドは値上げをするのか?
本記事では主に下記3つについてまとめました。
- ハイブランドが値上げする理由
- 値上げによる一般消費者の反応
- 買取相場への影響
ハイブランドが値上げする理由、値上げによる一般消費者の反応などハイブランドの値上げに関して知りたい知りたい方や興味がある方は是非参考にしてください。
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ハイブランドはなぜ値上げをするのか
多くのハイブランドが年々値上げを行っていますがなぜ値上げをするのか?その理由について下記2点が考えられます。
- 原材料や人件費など生産コストの上昇
- 為替変動の影響
まず1点目が原材料や人件費など生産コストの上昇です。
ブランドの製品には皮革類、布や貴金属などが使用されていますがありとあらゆる材料費が高騰している全体の生産コストが上昇しています。
生産コストが上昇している事で各ブランド値上げを行っている要因の1つとなっています。
2つ目は為替変動の影響です。
円安という言葉をニュースでよく聞きますが、例えば1ドル100円が130円になったと想定した場合それまで10万円で仕入れできていたものが円安の場合13万円支払わないと仕入れができないと言った状況になっています。
ルイヴィトンやシャネル、エルメスなどのハイブランドは海外ブランドということもあり円安は値上げに大きく影響します。
為替の影響が各ハイブランド値上げしている要因の1つとなっています。
ブランド別の値上げ情報
ルイヴィトンやシャネルなど各ブランドがどれくらい値上げをしているか簡単にですがまとめました。
ルイヴィトンの値上げ情報
ルイヴィトンでは、スピーディやアルマといった定番アイテムも含めほとんどのモデルが値上げされました。
下記、2022年11月と2023年6月の定番アイテム別の価格比です。2023年に入って2月と6月のすでに2回値上げしています。
アイテム名 | 型番 | 2022年11月 | 2023年6月 |
---|---|---|---|
スピーディ25 バンドリエール | M41113 | ¥226,600 | ¥257,400 |
スピーディ30 バンドリエール | M41112 | ¥235,400 | ¥265,100 |
スピーディ25 | M41109 | ¥184,800 | ¥215,600 |
スピーディ30 | M41108 | ¥193,600 | ¥224,400 |
アルマBB | M53152 | ¥218,900 | ¥248,600 |
アルマPM | M53151 | ¥243,100 | ¥273,900 |
ミュルティポシェットアクセソワール | M44813 | ¥319,000 | ¥356,400 |
ヴァニティNV PM | M45165 | ¥353,100 | ¥390,500 |
パームスプリングスMIN | M44873 | ¥302,500 | ¥332,200 |
ポシェットドゥーブルジップ | M69203 | ¥177,100 | ¥207,900 |
カプシーヌBB | M94634 | ¥836,000 | ¥935,000 |
カプシーヌMM | M42253 | ¥924,000 | ¥1,023,000 |
シャネルの値上げ情報
シャネルでは、下記のように2022年11月から2023年4月にかけて、発表なくハンドバッグが値上げされていました。
近年、シャネルでは月ごとのペースで値上げする傾向にあるため、気になるアイテムは早めに購入しておくことをおすすめします。
アイテム名 | 2022年11月 | 2023年4月 |
---|---|---|
CHANEL 19 ハンドバッグ | ¥856,900 | ¥899,800 |
クラシック・スモールハンドバッグ | ¥1,280,400 | ¥1,370,400 |
BOY CHANEL ハンドバッグ | ¥894,300 | ¥936,100 |
グッチの値上げ情報
グッチにおいては、ハンドバッグが1万円から5万円、ハイエンドモデルが10万円から20万円の値上げがされていました。
こちらのブランドでは特定のアイテムを値上げするというよりも、全アイテムを対象に値上げを行なっているようです。
値上げの背景には、円安や原材料の高騰といった理由が挙げられます。
これらは国際情勢に影響を及ぼすことがあり、今後も継続する可能性があります。
そのため、欲しいアイテムはこれ以上値上がりしないように、今のうちに購入しておくことをおすすめします。
ロレックスの値上げ情報
高級腕時計ブランドであるロレックスも、全般的に値上げしています。
ロレックスは2019年10月、2020年1月、2021年8月、2022年1月、2022年9月に値上げしています。
2023年は1月に価格改訂が行われ次回夏頃に再度値上げするのでは?と憶測されています。
モデル名 | 2022年1月 | 2023年1月 |
---|---|---|
デイトナ 116500LN | ¥1,609,300 | ¥1,757,800 |
サブマリーナ 126610LN | ¥1,196,800 | ¥1,222,100 |
GMTマスター 126710BLRO | ¥1,272,700 | ¥1,296,900 |
エクスプローラー 124270 | ¥793,100 | ¥860,200 |
オイスターパーペチュアル 276200 | ¥583,000 | ¥661,100 |
※ロレックスだけではなく時計のハイブランドも値上げの傾向にあり過去購入していた方にとっては良いお知らせです。
ハイブランドの値上げがもたらす市場への影響について
ハイブランドが値上げをすることでブランド市場にはどのような影響があるのか?
現状考えられる影響として下記2点が挙げられます。
- ハイブランド離れ
- 中古品の需要アップ
- 新たな顧客の獲得
まずは一般客のハイブランド離れです。さすがにここまで値上げしていると「無理して買わなくて良いや」「ハイブランドではなくもっと価格が安いブランドを探そう」と思う方もいらっしゃいます。
どこからがハイブランドなのか明確な線引きはありませんが、30万・50万・100万以上する高級バッグではなくても数万円でも品質の良いバッグは購入できます。
値上げすることで一般ユーザーはハイブランドではなくミドルブランドへと流れる可能性があります。
2つ目は中古品の需要アップです。後ほど詳しく説明しますが中古品の買取相場は上がっています。
上がっている要因としては各ブランドの値上げ、物価高騰が考えられ、新品での購入は難しいから中古品を購入しようと思う方が増えてきている印象です。
中古品でも状態が良いものは多くありますので今後も中古ブランド品の需要が上がってくることが予想できます。
3つ目は「新たな顧客の獲得」です。一般顧客のハイブランド離れが起きると予想できる一方これまで獲得できなかった富裕層から需要が高くなる可能性があります。
値上げすることでブランドの価値・信頼度が上がります。ブランドの価値があがることで新たな顧客獲得に繋がる可能性があります。
値上げによるブランドイメージへの影響とは?
値上げすることでブランドへのイメージに何か影響はあるのか。2点ピックアップしました。
- 高級感の向上
- ブランドへの信頼度向上
1つ目・高級感の向上
ハイブランドが値上げすることでブランドに対して「高級なもの」と言うイメージが強化されます。
ブランド品は高いからこそ需要があるという一面もありますので高級なものと言うイメージが強くなることはブランドにとってマイナスではありません。
2つ目・ブランドへの信頼度向上
価格の変動はブランドへの信頼性に影響を与える場合があります。値上げすることで品質が担保されていると、もしくは品質が向上していると消費者が感じることができればブランドとして信頼度がアップします。
品質が担保できずに価格だけあがればブランドへの信頼性が損なわれる可能性がありますが、ヴィトンやシャネルなどの歴史あるハイブランドであればそのようなことは考えにくく、ブランドへの信頼性は向上する事が見込めます。
値上げによるブランド買取相場への影響について
定価が値上げされることによって買取相場も高騰します。基本的にリセール率に変化は見られませんが過去購入していた方は安い時に購入していることになりますので、お得になります。
例を出すと20年ほど前、ヴィトンは7~10万で購入できるバッグが多数ありました。当時の買取相場が2~3万だったの対して現在ヴィトンの買取相場は全般的にあがっていますので5~6万ほどになっている場合があります。
当時の定価が7万だったからと言って当時の相場で買取される訳ではなく生産終了モデルもあくまでも現在の価値で査定されます。
使わずに何年も眠っていたものが今では価格が上がっており思わぬ価格で売れる場合があるのはこのような現状のためです。
しかしここで注意したいのがヴィトンやシャネル、エルメスなどのヴィンテージモデルも人気が高いブランドの話で他ブランドの場合、古いと値段が付かないブランドも多々あるのも現状です。
今後のハイブランドの値上げについて
今後ハイブランドは更に値上げをするのかについてですが、今後引き続き定期的にハイブランドは値上げすることが予想されています。
その理由は世界的な物価高騰が要因です。日本だけではなく世界的にも物価が高騰している傾向で日本国内でも人件費もあがっています。
それらの影響は高級ブランド品、贅沢品であるハイブランドへも影響を及ぼします。
現在はSDGS、動物愛護の観点から特にクロコダイルやオーストリッチなど爬虫類の商品が少なくなってきています。希少性があがることが予想できますので特に爬虫類は定価の高騰が想像できます。