ブランドバッグや時計、貴金属などを買取するリサイクルショップ、買取店は年々増えており一度は利用した事がある!と言う方も多いのではないでしょうか。
これだけお店が増えているけど、そもそもブランド買取店は儲かるのか?どのようにして利益を得ているのか?知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はブランド買取店は実際に儲かるのか?またどのような仕組みで儲かるなど、買取ビジネスの仕組みなども踏まえて解説していきます。
買取ビジネスに興味がある方はこれからブランド買取のビジネスを始めようと検討されている方は是非参考にしてください。
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買取ビジネスの仕組みについて
そもそも買取ビジネスとは何なのか?
簡単に言うと『お客様から不要になった物を買い取りして、それを売却して利益を得る』と言う事が買取ビジネスです。
買取店と言ってもブランドバッグ・時計・貴金属類などブランド品を専門的に取り扱うお店もあれば、美術品・骨董品を専門的に取り扱うお店、ブランド品だけではなく家具・家電など様々な商品を扱う総合買取店など様々で取り扱う商材はお店・会社によって大きく異なります。
混合されがちな質屋と買取店ですが基本的に質屋も買取も行っており質システムがあるかどうかの違いになります。
ブランド買取店は儲かるのか?
本題でもある『ブランド買取店は儲かるのか?』についてですが、結論から言うとやり方次第ですので一概に儲かります、儲かりませんは言えません。
それを言ってしまうと元も子もありませんのでもう少し切り込んで話をすると、儲かるお店は儲かりますが、お客様がこない店舗や偽物を買ってしまったりすると赤字になり儲かりません。
特にブランド品の様な高額な商品を取り扱うお店は知識や経験がない方はいきなる初めて儲かる程甘くありません。
ブランド品には常に偽物が付きまといます。年々偽物の精度も上がっており、本物かどうか見極める事が買取経験が何年もある鑑定士でも分からない事も実際にはあります。
逆にですが、偽物・本物の見極めができなおかつ、お客様からしっかりと買取できるようになれば比較的利益は得やすい業種とも言えます。
低単価な商材だけを取り扱うというやり方も勿論ありますが、ある程度高額な商品を取り扱った方が儲けを得やすいのも現状です。
ブランド買取店が利益を得るまでの流れ
ブランド買取店はお客様から商品を買い取った商品を売却しないと利益が出ませんが、売却する先、流通ルートは会社によって異なります。
よくある買い取った後の売却方法やルートを3つ紹介します。
自社販売
まず1つ目は『自社販売』です。
店舗を構えているお店は店頭で販売、店舗を持たない店舗でも楽天などのECモールなど含めネット販売するという売り方があります。
一般の方を相手に売るため時計であれば磨き仕上げをしたりと販売するまでに手間がかかったりもしますが基本的に一番高く売れます。
すぐに売れない場合もあり、商品が売れ残ってしまうと相場が下がって最終的には赤字になるというリスクはあります。また販売をする場合は、人件費や管理コストなどもかかってきます。
オークションに出品する
2つ目は『オークションに出品する』という方法です。
ここで言うオークションと言うのはヤフーオークションなどの個人へ販売するようなオークションではなく、古物オークションの事で一般の方は参加できないオークションです。
古物オークションは日本各地で行われており、時計だけを取り扱うようなオークションもあればブランド品をメインに洋服やそのほか雑貨などが取引されるようなオークション。毛皮や着物だけを取り扱っている所、家電などを取り扱っている所など非常に様々あります。
買い取った商品をオークションに出品すればすぐに現金化できると言うメリットがある一方、希望金額で落札されない、手数料がかかる、出品作業の手間が必要などのデメリットも多少あります。
・古物許可証さえ持っていれば誰でも参加できるオークションも増えて来ている
業者間での売買
3つ目は『直接業者に卸す』と言う売り方です。この売り方のメリットは売却手数料がかからないという点です。
ECサイトや業者のオークションで売る時は基本的に販売手数料やクレジットカードの使用料などがかかります。業者に直接売ることによって無駄なコストがかからないというのがこの売り方の大きなメリットです。
しかし業者専用オークションや自社販売に比べると高値で売れない、取引してくれる業者を探す事が大変などのメリットもあります。
取引業者が増えると様々な情報も共有してくれたりもします。
平均利益率をブランド別に解説
ブランド買取と言ってもルイヴィトンやエルメス、シャネル、カルティエなどたくさんのブランドがあり貴金属やロレックスなどの高級時計もあります。
買取した後はお店独自のルートで売却し利益を出しますが、ブランドやジャンルによって利益率は大きく異なります。
ブランド別にどれくらいの利益が出るのか?平均的な利益率をまとめました。
こちらの数値はあくまでもお店やモデル、その時の相場などによって大きく異なりますので参考程度にご覧ください。
ブランド(カテゴリ) | 平均買取率 |
---|---|
ルイヴィトン | 18% |
エルメス | 22% |
シャネル | 22% |
バレンシアガ | 20% |
サンローラン | 20% |
フェンディ | 22% |
ロレックス | 13% |
オメガ | 17% |
ウブロ | 20% |
オーデマピゲ | 20% |
タグホイヤー | 18% |
カルティエ | 22% |
ブルガリ | 22% |
金・プラチナ(貴金属) | 3% |
宝石 | 28% |
貴金属類は極端に利益率が安いのですがそれ以外は10%以上の利益率が出る場合が多いです。
この金額から手数料などが引かれたりすることもありますので利益自体はもう少し下がります。すべてこれぐらいの利益が出るわけではなく逆にマイナスになるという場合ももちろんあります。
買取店は人件費など運用コストがかかる為、その分の利益も考えて買取を行う
1回の取引でどれくらい儲かるのか?
平均的な利益率を表にまとめましたが、具体的に1件取引でどれくらい儲かるのか?についてですが何を買うのかによって大きく変わってきます。
高額で買取が多いものといえばロレックスの腕時計や金などの貴金属ですが、ロレックスや貴金属類はどこのお店も高い金額を提示しますので実際そこまで利益が出ないのが現実です。
特に買取店が多くある競合エリアでは貴金属は10万円分買っても1000円も儲からない場合も多々あり、ロレックスも1本買取しても数万円程度しか利益がでないということもあります。
特に都内の買取店は競合が多いということもありお客様から安く買う事が地方に比べて難しいため薄利になりやすいです。また大手や店舗数が多いお店だから必ずしも買取金額が高いというわけではなく、逆に大手の場合買取金額は安いということもあります
買取ビジネスが注目を集める理由
繰り返し使う事を『リユース』と言い買取ビジネスなどのリユース業は年々注目され市場規模も増加傾向にあります。
なぜ今買取ビジネスが注目されるのか?その理由を3つにまとめました。
サステナブル(持続可能)な社会へ貢献
近年サステナブルやSDGSと言った言葉をよく耳にしますが、リユース業は不要になった人から必要な人へとつなぐ役割を果たす職種で持続可能な社会への実現へ貢献します。
家にある使わなくなった不要品(かくれ資産)は40兆以上とも言われており、まだまだ不要な物が眠っているのは明確で、それらを買取する買取ビジネスは非常に注目されています。
初期費用含め少額から始める事が出来る
何を取り扱うのか?どのような方法で集客をするのか?によりますが、買取ビジネス自体は少額から出来るビジネスです。
古物商され取得すればどなたでも始められ、特別必要な資格などもありません。
スタートのハードルはかなり低い業種ですが、どのように商品を集めるのか難しいポイントでもあります。
景気が悪い時でも需要があるビジネス
買取ビジネスは景気が悪い時にも強い業種とも言われています。
景気が悪くなると物を売って現金にしたいと言う方が増えます。そこで利用されるのが買取店です。
フリマアプリを活用される方も勿論多くいらっしゃいますが、すぐに現金化できる買取店が需要があるのもの現実です。
景気が良い時も物を買う方が増え、その軍資金にするために何かを売る、また買ったけど結局使わないという方も一定数いる為、景気が悪い時も強く、景気が良い時にも需要があるビジネスの為非常に注目されています。
まとめ
今回はブランド買取店って儲かるのか?またお客様から買取した後どういう方法で売るのかについて解説しました。
ブランド品買取って聞くと一見華やかな世界というイメージがあるかも知れませんが常に偽物と戦う業種でもあります。基本的に偽物に価値はありませんので仮に偽物を買うと一回で数百万単位の損害になる場合もあります。
業者専用のオークションは古物商を持っていれば参加できるところもありますので、売り先に関してはそこまで苦労はしませんが、ものを見極める能力、知識がないと難しい業界でもあります。
フランチャイズ展開しているお店などに入ればある程度ノウハウを教えてくれますので、もし1からブランド品買取店をやってみたいという方はフランチャイズも検討するのも良いかも知れません。