バーキンとケリーはどっちが資産価値は高い?それぞれの価値を鑑定士が解説

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エルメスを代表する高級バッグであるバーキンとケリー。どちらも人気が高く正規店での入手は困難で資産として購入される方もいらっしゃいます。

バーキンとケリーはどっちが資産価値が高いか知りたい方もいらっしゃるかと思いますが結論ちらも人気と需要がが高く資産価値はどちらも変わりません。

その理由を本記事では「定価」「買取相場」「販売価格」などさまざまなポイントを調査しまとめました。

定価も年々上がっているため中古市場の取引相場もあがっているバーキンとケリーの資産価値について知りたいという方は是非参考にしてください。

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この記事を書いた人
KAKITANI

鑑定士歴15年。大手質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
ブランドバッグや腕時計などブランド品買取に関する情報を発信したりメディアからの依頼で雑誌などの監修も行っています。

【取材・監修実績】週刊SPA/MBS毎日放送(ゼニゲバ)
【所持資格】リユース営業士/ファイナンシャルプランニング

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バーキンとケリーの違いについて

バーキン

ケリー

出典 https://www.hermes.com/jp/ja/story/311198-hermes-iconic-bag-lines/

モデル名持ち手価格帯(定価)サイズ展開登場年付属品
バーキン2ハンドル140万〜200万25/30/35/40/45/501981年頃
ケリー1ハンドル140万〜200万25/28/32/35/40/501956年頃ショルダーストラップ

バーキンとケリーの資産価値について説明する前にまず違いについて簡単に説明します。

素材バリエーションやカラーバリエーションにはさほど違いはなくパッと見た限り似ているようにも見られる2つのバッグですがバーキンはハンドルが2つに対してケリーは1つとまずハンドルを見ればどちらか一目でわかります。

その他フラップと呼ばれるバッグ上部のデザインなどデザイン自体がまず異なります。

続いては価格です。どちらも変わらない価格帯となっておりサイズによって定価は異なりますが牛革素材ですと140万〜200万のモデルが多いです。

バーキンが登場したのは1981年頃なのに対してケリーは1956年頃。ケリーは元々サック・ア・クロアというバッグですがサック・ア・クロアは1935頃から登場しています。

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ケリーの方が昔から作られているため古いケリーも中古のマーケットでは流通しています。

バーキンとケリーの買取価格と販売価格について

モデル名素材・色定価買取価格買取率販売価格プレ値
バーキン25トゴ/黒¥1,474,000¥3,000,000203%¥3,700,000+¥2,226,000
バーキン30トゴ/黒¥1,639,000¥3,000,000183%¥3,700,000+¥2,061,000
ケリー25 トゴ/黒/内縫い¥1,452,000¥2,900,000199%¥3,600,000+¥2,148,000
ケリー28トゴ/黒/内縫い¥1,562,000¥2,900,000185%¥4,000,000+¥2,438,000

今回バーキンとケリーの資産価値を考える上で「定価」「買取価格」「買取率」「販売金額」「プレ値」を調べました。

サイズや素材によって定価や買取価格が異なりますので今回はエルメスの中でも定番人気素材である「トゴ」の定番色である「黒」をベースにまとめました。

まずは定価です。バーキン25は約147万に対して同じサイズのケリー25は約145万とほぼ同じ。

買取価格に関してもほとんど同じでどちらも300万前後。若干バーキンの方が高い傾向にありますが在庫数などによっても買取相場は日々異なりますのでそこまで差はありせん。

バーキンやケリーは人気が高く正規店での購入が非常に難しいため定価を大きく超えたプレミア価格で販売されています。

今回調査した中では最もプレミア価格がついていたのはケリー28センチ。

在庫を持っているお店が少ないことから流通数が少ないまたは売却する方が少ない可能性があります。

バーキンとケリーの資産価値について

資産価値という視点で考えるとケリーの方が登場してから年数が経過しているため流通数は多く価値は低いようにも思われるかもしれませんが、ケリーやバーキンの場合流通数はほとんど価格に影響しておらず、かなり高い価値を保っています。

バーキンとケリーはどっちの方は人気があるのか?については10年ほど前であればバーキンの方が人気が高い印象がありましたが、現在買取相場やプレミア価格からも分かる通りほとんど変わらないといえます。

カジュアルな雰囲気がお好き方はバーキンをどちらかというとフォーマルな雰囲気がお好きなケリーを求められる傾向です。

エルメスの高級バッグは数ある高級ブランド中でも高品質な素材を使用しているため何世代に渡っても使うことができるほど丈夫で壊れにくいです。

人気がとても高いバーキンとケリーは常に需要があり価値は落ちづらく資産としてバーキンやケリーを持つ方もいらっしゃいます。

バーキンやケリーの資産価値が落ちる要因

価値が落ちづらいバーキンやケリーですが、人気や流通数によっては取引相場に変動します。

上がるか下がるかの予想は株価のようにとても難しいですが以下のようなポイントは価値を下げる要因になりますので知っておきましょう。

  • 使用感が増える
  • 流行色が変わる
  • 製造年(刻印)

まず状態です。バッグは使用すればするほど、傷がついたり汚れたり革にシワができたりと使用感がでてきます。

リペアで綺麗にすることもできますがリペアでは補修できないようなこともあり使用すればするほど価値は下がると思っていた方がいいです。

色味の流行も重要なポイントです。黒やゴールドなどの定番色であれば安定した需要と人気がありますが例えば青や緑など定番色以外の色味に関しては流行を受けやすく取引相場、価値は変動する可能性が高いです。

3つ目の製造年にも関連していますがエルメスは年々新色を発表しており、どちらかというと新しい色味の方が人気があり高値で取引される傾向です。

製造が古いバーキンやケリーの方がお好きな方もいらっしゃいますが取引相場でいうと新しければ新しいほうが高値で取引されているのが現状です。

バーキンやケリーを高く売るコツ

最後にバーキンやケリーを少しでも高く売る5つのコツを紹介します。

  1. エルメスの取引実績が豊富なお店で売る
  2. 商品の状態を整えておく(付属品と掃除)
  3. イニシャルは入れないようにする
  4. 使わなくなれば早めに売る
  5. 複数の買取業者に査定を出す

1つ目は「エルメスの取引実績が豊富なお店で売る」ということです。バーキンやケリーは素材バリエーション、カラーバリエーションが豊富にあり、細かい部分で市場での取引相場は異なります。

取引実績が豊富なお店の方が商品知識、取引相場データなどを的確に把握している傾向で安心して売ることができます。

エルメスの取引実績がほとんどないお店の場合適正な価格、価値をつけられない可能性もありますのでバーキンやケリーを売る時はエルメスの買取に力を入れているお店、買取実績が豊富なお店で売却するようにしましょう。

2つ目は「商品の状態を整える」ということです。

具体的には掃除をすること付属品を揃えるということです。特にケリーに関してはショルダーストラップがあるかないかで数十万単位で買取価格に違いが出ます。箱や保存袋など細かい付属品でもできる限り揃えてから買取に出すようにしましょう。

3つ目は「イニシャルは入れないようにする」ということです。

バーキンやケリーにはパーソナルオーダーと言って色味を注文できるVIP顧客の方がいらっしゃいます。

その際イニシャル入れる方がいらっしゃいますがイニシャルはマイナス査定になってしましますので入れない方が売る時は高く売れます。

パーソナルオーダー品は蹄(ひづめ)マークがバッグに刻まれ通常のバッグよりも高値で取引されています。

4つ目「使わなくなれば早めに売る」ということです。

バーキンやケリーの買取相場は日々変動しますので必ずしも早い方がいいという訳ではありませんが、製造年が分かる刻印が入っておりいつ頃製造されたかわかります。

基本的に年式が新しい方が高値で取引されますので使わなくなれば早めに売るのがおすすめです。

買取価格を業者に問い合わせ今売ったらいくらか?定期的に聞いて相場を把握しておくことも高く売る上で大切なことです。

5つ目は「複数の買取業者に査定を出す」ということです。

バーキンやケリーと行った高額商品は特に買取業者によって価格に差がでます。数十万単位で差がでることも多いです。

どこのお店が買取が高いかはその時、そのモデルによってもことなりますので売りたい時にできる限り多くの買取業者に査定を出した方がいいです。

基本的にどこの買取店も査定料はかかりませんので気軽に査定は利用しましょう。

何軒もお店にバッグを持っていくのは時間も労力もかかり大変ですのでLINE査定やメール査定も活用しましょう。

この記事を監修した人
KAKITANI

鑑定士歴15年。大手質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
ブランドバッグや腕時計などブランド品買取に関する情報を発信したりメディアからの依頼で雑誌などの監修も行っています。

【取材・監修実績】週刊SPA/MBS毎日放送(ゼニゲバ)
【所持資格】リユース営業士/ファイナンシャルプランニング

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