
時計の買取において箱や保証書と言った付属品はとても大切なポイントで万が一箱や保証書がない場合は査定額に影響します。
影響する金額に関してはブランドやお店によって大きく違いますが今回はブランド別に目安となる差額について解説していきます。また箱や保証書がない場合でも出来る高く売る方法についてもご紹介していきます。
箱なし、保証書なしの時計を買取しようかなと検討されている方、付属品が揃っていない時計を購入しようかと検討されている方で売却について知りたい!と言う方は是非ご覧ください。
箱や保証書なしの場合買取は可能なのか
そもそも箱や保証書なしの場合でも買い取ってもらえるのか気になりますよね。
結論から言うと付属品がなしでも買い取ってもらえる事がほとんどですが、中には保証書がないため買取を断られる場合があります。
保証書がないからと言って買取を断られる理由のほとんどが本物か偽物の判断が難しい為です。
万が一保証書がない事を理由に買取を断られた場合は、メーカーで修理見積もりを出すか、購入したお店に相談してみてください。
買取の基準はお店によっても違いますのでA店では保証書がないため買取ができないと言われたけどB店では買い取ってもらえるということもよくあります。

箱なしが原因で買取できないと言われる事は基本ありません。万が一買取を断られた場合は数社査定に出してみましょう。
付属品が金額以外で影響する事とは
箱や保証書がない場合、金額に影響があるという事は説明しました金額面以外に何か影響する事はないのか?金額面以外で影響する事はさほどありませんが、売却までに時間を要する場合があります。
保証書は本物を証明する役割もある為保証書がないと本物であると判断できない場合があります。その場合は時計の内部を調べる必要があったり、メーカーに出して確認する必要があったりと日数を要する場合があります。
これはダイヤモンドを装飾しているモデルにも言えることでダイヤモンドを装飾している時計の場合はそのダイヤが元々付いている物か後から加工してつけていたかも保証書によって判断することができます。
保証書がないそのダイヤモンドが元からついているモデルか確認する必要があるため日数を要する場合があります。

モデルやブランドによって与える影響は異なりますがお店によっても評価は異なります
付属品が与える影響はブランドによって違う
どのブランドも共通して言える事は限定モデルなど希少性の高いモデル、高額なモデルであればあるほど価格に影響します。
箱は代替えが可能な事もあり買取価格に影響しない場合もありますがそれは定番モデルの話であって限定モデルの場合や希少性が高いモデルに関しては箱も価格に大きく関わってきます。
ロレックスの場合

・保証書 プロフェッショナルシリーズ 5万~30万
・保証書 ドレスウォッチ 1万~10万
・箱 ~1万
ロレックスの場合箱がなくても買取価格に影響しない事がほとんどですが保証書は数十万単位で価格に影響する事が多いです。
特にデイトナやサブマリーナ、GMTマスターと言ったプロフェッショナルシリーズは保証書があるかないかによって5万〜30万近く査定額が変わります。デイトジャストなどのドレスシリーズも価格に影響しますが1万〜10万ぐらいとプロフェッショナルシリーズに比べると価格に影響しません。
アンティークモデルの場合は箱や保証書はもちろん取り扱い説明書、プライスタグなどかなり細かい付属品も価格に影響します。
オメガの場合

・保証書 ~5万
・箱 ~1万
オメガも高級時計ブランドとしてかなり知名度が高いブランドで愛用されている方も多いです。ロレックスに比べると付属品の影響は少なく保証書がない場合変わるモデルで5万前後。
中には保証書がなくても査定額が変わらないモデルもあります。新しいモデルで流通数が少ないモデルの場合は箱があるかどうかで0円〜1万前後変わることもありますが、流通数が多いモデルに関しては箱がなくても価格に影響しない場合も多いです。
パテックフィリップの場合

・保証書 比較的新しいモデル 20万~50万
・保証書 製造終了している比較的製造が古いモデル 3万~10万
・箱 2万~10万
パテックフィリップは高級時計の代名詞とも呼ばれるブランドでとにかく金額が高い時計ブランドです。ロレックスと同様に定価を大幅に超えた金額で取引されていることもありますがパテックフィリップの場合は箱と保証書はかなり買取価格に影響を及ぼします。
モデルによっても大きく違いますが、箱は2万〜10万。保証書は新しいモデルであれば20万〜50万、製造終了している少し前のモデルであれば3万〜10万は金額に影響。
パテックフィリップの場合は時計好きの方、時計愛好家の方からの指示が特に高いというため付属品が揃っているかどうかはかなり大切なポイントとなってきます。
また箱だけ手に入れる事が難しいため売却の際たとえ箱がボロボロでも一緒に持っていった方が高く買い取ってくれる可能性があります。

パテックフィリップのような高額時計は付属品のあるかないかでかなり買取価格に影響します。
オーデマピゲの場合

・保証書 5万~20万
・箱 3万~10万
オーデマピゲもパテックフィリップと同様に高級時計ブランドの1つとして数えられている人気ブランドです。ロイヤルオークが有名でここ数年で一気に価格が上がっています。
パテックフィリップに比べると若干付属品が買取に与える影響は小さいイメージですが保証書が揃っているかどうかで50万近く変わるモデルもありますので、かなり影響があります。
100万前後で販売されているモデルであれば5万円前後、300万以上のモデルは20万以上は変わってきます。箱も同様にあるかないかで3万~10万は変わります。
セイコーの場合

・保証書 定価が10万以下のモデル ~1万
・保証書 定価が30万以上のモデル 買取価格の1割前後
・箱 0~5000円
セイコーと言っても数千円で購入できるモデルもあれば100万以上するモデルもあり、付属品が与える影響はモデルによって様々です。
10万以下のモデルであれば箱と保証書がなくてもほとんど変わらずグランドセイコーなど高額なモデルになると保証書がない場合通常買取価格の1割程度変わる場合があり箱は5000円前後は変わります。
セイコーには限定モデルが多く存在しており限定モデルで箱のデザインが特殊なものに関しては箱も査定額に影響を及ぼします。
ウブロの場合

・保証書 3万~20万
・箱 1万~5万
ビッグバンやクラシックフュージョンなどでも有名なウブロは付属品が揃っているかどうかで金額面への影響はもちろんありますが偽物も多く流通していることもあり、保証書がないと預ける必要があったりと売却までに時間がかかる事があります。
定番の箱であれば仮になくてもそこまで査定額に影響しませんが限定モデルなどで変わったデザインの箱などの場合は万単位で変わってきます。保証書は5〜10万は査定額に影響します。
ウブロは並行輸入品の場合ギャランティーカードが空白のものがありますが、空白でもあった方が査定額がアップします。
カルティエの場合

・保証書 1万~10万
・箱 0~1万
高級ジュエリーブランドでもおなじみのカルティエですが時計の分野でも高い人気を集めています。
箱はあってもなくてもそこまで査定金額に影響しない場合が多いですが保証書は1万~10万影響します。特に新しいモデルであればあるほど、金額が高いモデルであればあるほど査定金額に影響を及ぼします。
古いモデルの場合は保証書がなくてもそこまで価格に影響しませんが、ダイヤモンドを装飾しているモデルの場合は純正確認が必要になる事が多く売却までに少し時間がかかる場合があります。
カルティエも空ギャラと言って保証書に何も記載されていない場合がありますが、何も記載されていない場合でもないよりかはあった方が良いです。
箱と保証書以外で査定額に影響する付属品

箱と保証書以外にも、サイズ調整した際に余るコマ、取り扱い説明書類、タグ、ベルトなどモデルによって付属品は様々ですが、これら全て買取価格に影響する可能性があると思っていてください。
実際には取り扱い説明書やタグなどがなくても買取価格には影響しませんが新品や未使用品の場合はこれらが揃っていないと減額になる場合もありますので、売却する際は必ず一緒に持って行くようにしましょう。
またベルトだけ別途購入したという方は一緒に売った方がプラス査定を行ってくれる可能性がありますので一緒に売却しましょう。
箱や保証書がない時計を高く売る方法
箱や保証書がないからと言って適当に売ると損をしてしまう可能性があります。付属品がなくても高く売れる可能性は大いにあり付属品がない時計を少しでも高く売るコツを3つ紹介します。
- 数社見積もりを出して比較をする
- 修理見積もりOR修理に出す
- 箱や保証書以外の付属品があれば出す
数社見積もりに出す
付属品がない時計に限ったことではありませんが、付属品がない時計は特に数社見積もりに出した方がいいです。付属品に対する評価はお店によってかなり違いが出ますし、中には箱を在庫として持っているお店もあり箱ありのの金額で買い取ってくれる場合があります。
付属品がある場合でも数社見積もり比較は行った方が良いですが箱や保証書がない場合は必ず複数社見積もりを出してもらうようにしましょう。
修理見積りや修理に出す

保証書なしの時計の場合、モデルによっては本物か偽物かを判断する事が難しくお店によっては断られる場合があります。
事前にメーカーに修理を出して見積もり書を出してもらっていればメーカーで修理が可能=本物という判断ができますので通常通り買取を行ってもらいやすくなります。
メーカーで修理を行うと修理代が高くなりますので必ずしも修理を完了させる必要はなく、修理見積書だけでもOKです。
また修理を行い明細書を持っている場合は査定の際必ず一緒に出すようにしましょう。
箱や保証書以外にある付属品は全て出す
箱も保証書もないし面倒だから本体のまま売却しようと考えている方も多くいらっしゃいますがコマや修理明細、オーバーホール明細があるだけで万単位で査定額が上がることもあります
箱や保証書がなくても、サイズ調整したコマや修理明細書、オーバーホール証明書など他の付属品がある場合必ず一緒に出すようにしましょう。
またパテックフィリップのように保証書の再発行はできないけどアーカイブと言って保証書の代わりになるようなものを発行してもらえる可能性もありますのでメーカーに保証書の再発行ができないか確認してみましょう!
【まとめ】付属品が与える影響はブランド、お店によって違う
以上今回は箱や保証書と言った付属品が買取に与える影響についてまとめました。
付属品が揃っている状態でも評価はお店によって異なりますが付属品がない場合も評価はお店によって違います。
限定コレクションや高額な時計は特に保証書や箱と言った付属品が揃っているのかどうかで査定額が大きく違いますので、付属品は大切に保管するようにしましょう。
また箱や年月が経つと劣化してきます。中にはボロボロと中の皮が剥がれてしまっているものもありますが、そのような状態でも一緒に売却した方が高く買い取ってくれる可能性があります。