オメガはリセールが悪いって本当？定価と買取率をシリーズ別に調査！

オメガのような高級時計を買うならできれば高く売りたいですよね。
ネットで「オメガの時計はリセールは悪い」「売る時あまり高くない」と言った情報を見かけますが実際の所はどうなのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は具体的にオメガは何パーセントぐらいで買取される事が多いのか、平均的な買取率を調べました。

これまで13年間鑑定士と言う仕事をしてきて延べ1万本以上の時計を査定してきましたがオメガの時計は中でもかなり流通数が多いブランドです。

大幅に値段が下落する事もなく安定した需要があり相場も落ち着いていると言えます。

オメガのリセールについて

まずはオメガのリセールバリューはどれくらいなのか？中古の平均的な買取価格から買取率を実際に調べました。

買取の際定価で買われていても並行輸入品で買っていても商品自体は一緒ですので買取価格にはほとんど差がありません。

モデルによっては定価よりもかなり安く並行輸入品が出回っているため定価で買っていると買取価格を安く感じる可能性はあります。そこで定価から計算した買取率と新品最安値から計算した買取率、2つのパターンを掲載しています。

スピードマスター

ますはオメガと言えば代表的なスピードマスターから説明します。

モデル名	型番	定価	新品最安値（並行）	平均買取金額	買取率（定価）	買取率（並行）
レーシング	326.30.40.50.01.001	￥528,000	￥398,000	￥230,000	43%	57％
プロフェッショナル	311.30.42.30.01.005	￥605,000	￥637,480	￥350,000	57%	54％
コーアクシャル	329.30.44.51.04.001	￥1,034,000	￥990,000	￥480,000	46%	48％
コーアクシャル	324.30.38.50.01.001	￥605,000	￥565,300	￥250,000	41%	44％
ブロードアロー	321.10.42.50.01.001	￥726,000	￥519,850	￥230,000	31%	44％

定価で購入している場合は4割から高いモデルでは5割以上の金額がつき並行輸入の場合は5割以上で売れる場合がほとんどです。

スピードマスターの中でもモデルによって買取率に差がありますが、定価で購入されている場合と並行輸入で購入されたかによっても買取率は違います。

311.30.42.30.01.005のように定価と並行輸入の販売金額がほとんど変わらないモデルであれば定価で購入しても6割近い金額で売れますがこの数字はかなり高い数字です。限定モデルは値段の上げ下げが比較的大きいのでリセールが高いモデルを探されているのであれば定番のプロフェッショナル系がオススメです。

シーマスター

モデル名	型番	定価	新品最安値（並行）	平均買取金額	買取率（定価）	買取率（並行）
マスターコーアクシャル	522.10.42.21.03.001	￥704,000	￥419,700	￥270,000	38%	64%
マスタークロノメーター	210.30.42.20.01.001	￥616,000	￥444,980	￥320,000	51%	71%
マスターコーアクシャル	233.30.41.21.01.001	￥748,000	￥509,850	￥320,000	42%	62%
マスタークロノメーター	210.30.42.20.03.001	￥616,000	￥448,000	￥300,000	48%	66%
アクアテラ	231.10.39.60.06.001	￥297,000	￥294,148	￥120,000	40%	40%

シーマスターもスピードマスターと同様に知名度が高くオメガと言えばシーマスターをイメージされる方も多いのではないでしょうか。

スピードマスターに比べると定価と並行輸入での販売金額に差が出る事が多く定価で購入した場合と並行輸入品を購入した場合では買取率に大きな差が出ます。

コンステレーション

画像引用　https://www.omegawatches.jp/ja/

モデル名	型番	定価	新品最安値（並行）	平均買取金額	買取率（定価）	買取率（並行）
グローブマスター	130.30.39.21.03.001	￥847,000	￥598,000	￥330,000	38%	55%
35MMクオーツ	123.10.35.60.01.001	￥308,000	￥218,000	￥90,000	29%	41%
コーアクシャル	123.20.35.20.02.003	￥605,000	￥325,000	￥180,000	29%	55%
コーアクシャル	130.33.39.21.02.001	￥803,000	￥517,999	￥280,000	34%	54%

コンステレーションはスピードマスターやシーマスターに比べドレッシーなデザインのシリーズで女性からの人気が高いです。

定価で購入した場合買取率が4割以下のモデルが多い為、確かにコンステレーションの買取率は他ブランドと比較しても数値が低く買取率（リセールバリュー）は悪いです。

スピードマスター、シーマスターに比べて並行輸入品が安く販売されている事がリセールが低い原因の1つです。

オメガは買取率（リセールバリュー）が悪い？

ロレックスのリセールは別格に高いのですが、その他タグホイヤーやパネライ、ブライトリングと言った高級ブランドと比べるとオメガのリセールは同じぐらいかやや高い傾向にあります。

そのためオメガのリセールは決して悪くはありません。

特に並行輸入品で買っていると半分以上で売れる事が多く、仮に中古で買っていれば6～7割ぐらいで買取できる場合も多いです。

確かにコンステレーションのようにリセールがあまり高くないシリーズ、モデルもありますが全体的に見ると高いです。

オメガのリセールが悪いと言われる理由

オメガはリセールが悪いと言われる理由を2つ考えました。

定価で購入している

1つ目が定価で購入している場合です。表にもまとめたように定価か並行輸入品かでそもそも購入金額に大きな差が出ます。

しかし買取の際は評価はほとんど一緒ですので購入金額によって買取率に差が出ます。

定価で購入した場合は半分以下になる場合が多いのでリセールが悪いと思われがちです。並行新品か中古で買っていると半分以上の金額で売れる事がほとんどですのでリセールが悪いとは思わない方が多いのではないでしょうか。

イメージしている高く売れる基準が高い

そもそもイメージされている高く売れる数字の基準が高いという可能性があります。

特に最近ロレックスの価格が高騰しているという事もあり時計全般高く売れるイメージがついている方も多いです。

買った時よりも高く売れるという事はロレックス以外のブランドはほとんどありません。大体が定価の4割台での買取が多いのが現実です！

オメガの時計が高く売れない場合は

オメガの時計は業者間での取引相場も比較的安定しているため大幅に値段があがるという事は現状あまり考えられません。

ただスピードマスタープロフェッショナルシリーズのアンティークは値段が高騰しているため、アンティークモデルを持っている方は焦らずにまだ持っておくのもオススメです。

ただ大幅に値段が上がる事は想定しづらい為、中々高く売れない場合は納得できる金額で買取してくれすお店をとことん探すかフリマアプリなども活用して売るのも1つの方法です。

オリンピック限定などオメガには限定モデルが様々ありますが、次々に限定モデルが出ますので限定モデルは早い方が高く売れやすいです。