腕時計は大きく「機械式時計」と「クオーツ式時計」の2種類に分ける事ができます。
クオーツ式の時計は安価で流通数も多く馴染み深い時計ですが、今回はクオーツ時計について解説していきます。
そもそもクオーツ時計のクオーツとはどんな意味なのか?クオーツ時計のメリットやデメリットなどクオーツ時計に関して知りたい方は是非参考にしてください。
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クオーツ式腕時計とは?
クオーツ時計と聞くと電池というイメージで【クオーツ=電池】と思われている方もいらっしゃるかと思いますが正確にはクオーツは「水晶」の事です。
水晶に電圧をかける事で発生する一定周期の振動を利用しているのがクオーツ時計になります。
電池は水晶や電子回路を動かすために必要で電池は定期的に変える必要がありますが、太陽光を使ったソーラータイプのクオーツ時計もあります。
クオーツ式腕時計の歴史
クオーツ時計が発明されたのは1920年代ですが当時はまだクオーツ時計は非常に大きく実用化されませんでした。
1940年代になるとクオーツ時計の研究は進みセイコーが公式時計を務めた1964年の東京オリンピックでは卓上型のクオーツ時計が活躍しました。
初めてクオーツ式腕時計を発表されたのは1969年で日本が世界に誇るセイコーが発表しました。
機械式時計が主流だった当時ですが正確な時を刻みコストも安いクオーツ時計の登場により特にスイスの時計産業に大きく影響を与え工場倒産・閉鎖が相次ぎクオーツショックと呼ばれる現象も起きました。
今なおセイコーはクオーツ時計の先駆者として世界的に有名です
クオーツ式腕時計の種類
クオーツ式腕時計にもいくつか種類がありますので紹介します。
アナログクオーツ時計
クオーツ式で多いアナログタイプの腕時計。
主に長針・短針・秒針の3針を使って時刻を表示することが多く秒針がかちっかちっと動く仕様が多いのも特徴です。
アナログ式のクオーツ時計は種類が豊富にあるため自分好むの時計を選びやすいです。
デジタルクオーツ時計
デジタルクオーツ時計はデジタルディスプレイを使って時刻を表示するタイプのクオーツ時計です。
有名なデジタルクオーツとしてG-SHOKが挙げられます。デジタルクオーツの特徴としてアラーム機能やストップウォッチ、その他様々な機能が搭載されていることが多いです。
価格はぴんきりですが安価で売られているモデルも多くあります。
ソーラークオーツ時計
ソーラークオーツは太陽光からのエネルギーを変換して時計を動かすタイプのクオーツ時計です。
電池交換が長期間不要で環境にも良いのも特徴。アナログタイプ、デジタルタイプ、どちらも展開されており多機能なモデルも多いです。
ソーラークオーツは電波を受信して時間を自動で調整してくれる機能が備わっていることが多く時間調整の手間も必要ありません。
電池交換をしたくない、時間調整も行いたくないと言った方には最適なクオーツ時計です。
クォーツ式腕時計のメリット
クオーツ時計には精度や価格などメリットがたくさんあります。いくつかピックアップして紹介いたします。
- 精度が高い
- 価格が安い
- メンテナンスが簡単
- 軽量で薄型
精度が高い
クオーツ時計は安定した振動数を使って時計を動かすため精度が非常に高いのが大きなメリットです。
機械式時計は1カ月で数十秒程度ずれることがあるのに対してクオーツ時計は数秒程度。
使ったり巻いたりしないと止まってしまう機械式時計に対してクオーツは使わなくても時間を刻み続けてくれるためより常に正確な時間を刻み続けてくれます。
購入価格が安い
クオーツ時計は機械式時計に比べて製造のコストが低いため安価で購入することが可能です。
価格はピンキリですが数百円で購入できるクオーツ時計も多くあります。
正確な時間を刻み、なおかつ価格も安いためクオーツ時計は多くの人に利用されています。
メンテナンスが簡単で維持コストも安い
クオーツ時計は機械式時計に比べて構造がシンプルなため壊れにくくメンテナンスも容易。電池交換を数年に1度行うくらいで他は特にメンテナンスする必要はありません。
維持コストも高くなりがちな高級時計ですがクオーツタイプであればコストはほとんどかかりませんので購入後も安心して使うことができます。
軽量で薄型のモデルが多い
機械式時計よりもシンプルなクオーツ時計は軽量で薄型モデルが多いのもメリットです。
様々なスタイル、用途に適した時計が多く製造されており特に女性には軽くて薄型で時間調整も不要なクオーツ時計が好まれています。
クオーツ式腕時計のデメリット
クオーツ式腕時計にはメリットが多い一方デメリットもいくつかあります。下記デメリットをまとめました。
- 電池交換する必要がある
- メンテナンス不可な場合がある
- 電磁波の影響を受ける事がある
- メカニカル的魅力に欠ける
電池交換する必要がある
クオーツ時計は基本的に電池を動力源としてしていますので定期的に電池交換が必要です。一般的には2〜3年に一度と言われていますがモデルによっても異なります。
機械式時計は調子が悪くなっても、動く事はあるのに対してクオーツ時計は電池が切れてしまったら全く動きません。
メンテナンス不可な場合がある
古いモデルの中には現在製造していない電池を使っているモデルもありメンテナンスが不可な場合があります。
機械式時計も同様に部品がなくメンテナンスが難しい場合もありますが、機械式の場合は代替えの部品で対応できることがある一方、電池式の場合その時計にあった電池がない場合代替えが難しいというデメリットもあります。
電磁波の影響を受けることがある
電磁波に関しては機械式時計も同じですが電磁波の影響を受けて壊れることもあります。
とはいえ最近の腕時計は性能がよく、そこまで大きな電磁波を出すものもありませんのでこちらに関してはそこまで気にされなくてもOK。
磁力が強い機械の近くで時計を保管するのは避けるようにしましょう。
機械式に比べてメカニカル的魅力が欠ける
機械式時計は複数の部品がかみ合うことで時間を刻むという魅力がありますが、クオーツ時計は機械式に比べてシンプルな構造になっているため、中にはメカニカルな要素に魅力を感じる方には少し魅力が足りないかもしれません。
こちらに関しては人によって捉え方が異なりますがデメリットの1つとして挙げさせていただきました。
クオーツ時計が有名なブランド
安価に売られているクオーツ腕時計も多いですがカルティエやブルガリ、ルイヴィトンなど高級ブランドもクオーツ腕時計を展開しています。
クオーツ腕時計の歴史を作ったセイコーは世界的にも有名で自動巻時計だけではなく精度の高いクオーツ時計の製造にもいまなお力を入れています。
セイコーの中でも数千円から購入できるものもあれば数十万するモデルもあり非常にバリエーションが豊富ですが安価なモデルでも正確な時間を刻みます。
セイコー以外にも丈夫で多機能備えたカシオのG-SHOCKも有名です。
高級機械式時計で有名なロレックスも実はクオーツ時計があります。
クオーツ時計に関するQ&Aまとめ
その他クオーツ時計に関する疑問などをQ&A形式でまとめました。
- Qクオーツ時計は壊れにくい?
- A
使い方などによっても異なりますが自動巻き時計に比べて部品数も少なく壊れにくいと言われています。
- Q近くの時計店など電池交換はどこで行っても問題ない?
- A
基本的に問題はありませんが高級ブランドの場合はメーカーに依頼した方が安心です
- Qクオーツ時計もオーバーホールは必要?
- A
必須ではありませんが電池交換だけではなく定期的にオーバーホールのようなメンテナンスを行った方が時計は長持ちします。
- Qオーツ時計は何年持つ?寿命は?
- A
定期的に電池交換を行い、必要な時にメンテナンスを行えば数十年は利用することができます。構造がシンプルなクオーツ時計ですが細かい部品を使用しておりどうしても部品は摩耗しますので電池交換以外に部品交換なども行うことでより長期的に使用することができます。
- Qクオーツ時計はどれくらいの頻度で電池交換が必要?
- A
電池の種類やモデル、使い方や機能によって異なりますが2~3年くらい持つモデルが多いと言われております
- Qクオーツ時計の電池交換のサインとかってありますか?
- A
基本的には通常1秒ごとに長針が動きますが数秒まとめて飛ぶような動きになった際場合電池交換のサインです。長針がないクオーツ時計にはサインがありません。
- Q機械式時計とクオーツ式どちらが良いのか?
- A
それぞれに良さがある為一概にどちらが良いかは答えられませんがメンテナンス、維持費をかけたくない方はクオーツ式のほうがおすすめです。
- Q電池式時計を購入する際気を付けた方が良いことは?
- A
いつ電池を入れたか不明な場合も多い為、購入後すぐに電池が切れてしまう場合もあります。保証書などは大切に保管するようにしましょう。