時計買取の際傷はどれくらい価格に影響する?傷あり時計の買取事情まとめ

時計を買取に出す際など傷がついてしまった場合は価格にどれくらい影響するのか?気になる方も多いのではないでしょうか。

傷がついている物と傷がついていない物では傷がついていない状態の方が高く売れますが腕時計は使っていれば必ず傷がついてしまいますので傷をつけないように使うのは不可能です。

基本的に必ず時計には傷がついてしまいますがほとんど価格に影響しない傷もあれば価格に影響する傷もありこの記事ではどういった傷は価格に影響するのか、どういう傷であれば価格に影響しないのか具体的に解説していきます。

箱や保証書がなくても、サイズ調整したコマや修理明細書、オーバーホール証明書など他の付属品がある場合必ず一緒に出すようにしましょう。

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この記事を書いた人
KAKITANI

鑑定士歴15年。大手質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
ブランドバッグや腕時計などブランド品買取に関する情報を発信したりメディアからの依頼で雑誌などの監修も行っています。

【取材・監修実績】週刊SPA/MBS毎日放送(ゼニゲバ)
【所持資格】リユース営業士/ファイナンシャルプランニング

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時計本体についた傷は買取価格に影響するのか

冒頭にも少し説明しましたが大前提として綺麗な状態、傷がない状態の方が高く売れます。

傷と言っても買取時にそこまで価格に影響しない傷もあれば大きく価格に影響する傷もあります。傷と言っても種類が様々あり例えば生活傷のような細かく浅い傷もあれば落としてついたような大きな傷、ぶつけてしまってできた打痕キズなど一言に傷と言っても種類がいくつかあります。

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生活傷はほとんどの時計についていますので安心してください

価格にほとんど影響しない傷

普段使っている上でついてしまったような生活傷、細かい傷は買取価格にほとんど影響しない

細かな傷は使っていると必ずついてしまう傷で研磨する事によって簡単に取る事ができます。そのため価格への影響は少なくほとんど影響しません。

生活傷も使う頻度や年数によって傷具合が異なりますが傷が多くても浅い傷であれば研磨で綺麗に取る事ができますので価格に影響しない場合が多いです。

価格へ大きく影響する傷

研磨で落とせないような大きな傷、ぶつけてしまってへこんだなどの打痕傷は買取価格に影響する

研磨で落とせる傷なのか落とせない傷なのかが買取価格に影響するかどうかの分かれ目です。ぶつけてしまった場合の傷は傷の周りの部分も磨いて傷を目立たせなくしますが残ってしまう場合が多くマイナス査定になってしまう事があります。

また傷が深い場合も研磨しても残ってしまう事が多くマイナス査定になってしまう場合があります。

つや消し(梨地)やチタン製は傷がつくと価格に影響する

つや消し部分に傷がついた場合減額になる場合があります。

時計は鏡面仕上げと言ってつやつやと輝きがあるモデルが多いですが中にはつや消しのモデルもあります。

つや消し仕上げとなっておりますがつや消しは仕上げが難しく手間がかかる為通常の仕上げよりも費用がかかります。

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チタン製の時計も磨き仕上げが困難な場合が多く傷がつくと減額になると思われていた方が良いです。

価格に影響する時計本体以外についた傷

時計本体(ケース)の傷事情について解説しましたが、本体以外にも傷はついてしまう事があり多くはマイナス査定になったりと買取の際価格に影響します。本体やブレスレット以外の傷について少し説明します。

ガラス

ガラスに傷がついた場合は減額になる場合があります。

表面につく線のような傷もあればガラスの端に発生するガラス欠けなどがありどちらも査定の際減額になる可能性があります。ガラスって傷がつくの?と思われがちですが気づかないうちについてしまっている場合があります。

肉眼ではわかりづらい傷ですが買取の際にはとても大切な査定ポイントの1つです。

文字盤

価格に影響する2つ目の傷と言えば文字盤についた傷です。

普段使っている上で文字盤は直接触れる場所ではありませんので傷はつかない事がほとんどですが、稀に何らかの原因で文字盤に傷がついている場合があります。文字盤に傷がついている場合高い確率でマイナス査定になります。

特に中古で購入される場合などは文字盤に傷がついていないか確認してから購入するようにしてください。

時間を表す針にも傷がついている場合があります。

針と言っても長針、短針、秒針以外にモデルによってはGMT針など特殊な針を搭載している物もありますが、どの針に傷がついていてもマイナス査定になる場合が多いです。針は傷以外にも経年劣化で腐食する場合があります。腐食している場合も価格に影響します。

傷がついた時計は綺麗にして買取に出した方が高く売れるのか

結局の所気になる事と言えば研磨など綺麗にして買取に出した方が高く売れるのか?そのまま出した方が高く売れるのかについてですが、モデルにもよりますがロレックスやウブロなど高級時計は磨き仕上げを行ってから売却した方が高く売れる可能性が高いです。

価格に影響しないと説明しましたが、あくまでも時計は多少の傷がついている事が前提で傷がある状態とある状態ではない状態ではない方が高く売れます。

大手は自社で時計の修理工房を持っている所があり費用がかからず研磨作業できますが自社工房をもっていない買取店が多く査定に出した場合研磨する手間がかかります。

費用がかからない状態であればMAX金額で買取してくれるお店が増えますので高く売れる可能性がアップします。

傷がついていてもマイナス評価をしないお店が必ずしも買取金額が高い訳ではない為注意!

モデルによっては研磨すると時計自体が痩せてしまい逆にマイナス査定になる場合もありますので注意が必要ですが、例えば買取金額が100万円ぐらいモデルの場合で研磨費用が2万円前後だった場合、買取金額が2万以上上がる事は多いです。

研磨した方が良いのかなどは時計の状態によっても異なりますので研磨する事によってケースが細くなったりしないか聞いてから依頼するようにしましょう。

研磨はどれくらいの費用がかかるのかについてですがモデルによって異なり1.5千~以上はかかってくる場合が多いです。

傷がついていても高額買取になりやすい時計とは

傷がついていても高く売れやすい時計と言えばアンティークの時計や希少性が高いモデルです。アンティークの場合は研磨しない方が高く売れる事が多いです。

その理由としては傷が逆に味わいとなり時計の魅力をアップさせてくれる為です。研磨をすることによって時計が痩せてしまう事にもつながりますのでアンティークの場合は研磨をせずに売るのも高く売るコツです。

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アンティークの場合メーカーで修理をすると部品交換になり逆に査定額が安くなる場合がありますので注意をしましょう。

定番モデルの場合で傷が多い時計は高い金額を付けない場合もありますが希少性が高い時計も傷がついていてもどこのお店も高値を付ける傾向にあります。

傷がつかないようにする予防策とは

傷は多少ついても買取価格に影響しませんが、とはいえ綺麗である事に越した事はありません。傷がつかないようにする予防策についてご紹介します。

使用時

  • アクセサリーと一緒に着けない
  • 激しく腕を振らない
  • 荷物を持ったり作業時どこかにぶつけない様特に気を付ける
  • 定期的に柔らかい布で拭くなど綺麗に掃除をする

時計を付けている際最も傷がつく行為がブレスレットなどのアクセサリーと一緒につけて使う事です。アクセサリーが時計にぶつかる事によって傷がどんどんついてしまいます。これが最も時計に傷をつけてしまう使い方ですのでアクセサリーは別の腕に着けて使うようにしましょう。

また激しく腕をふってどこかにぶつけた場合打ち所が悪いとガラスが欠けたり時計本体に打痕ができてしまったりもします。荷物を持ったり何か作業をする際も同様です。

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運動する時なども腕時計は外しておいた方が傷を避ける事にもつながります。

保管時

  • 箱に入れて保管をする
  • 高い所を出来る限り避けて保管する

時計を使わない時は箱に入れて保管をするようにしましょう。

その理由は時計を箱などに入れないまま保管しておくと傷がついたり日光が原因で文字盤が変色などをしてしまう可能性がある為です。また何らかの原因で落ちてしまった場合故障の原因にもつながります箱に入れても高い所などで保管しないようにしましょう。

傷ありの時計を高く買取してくれるお店の見分け方

傷はお店によっても評価が分かれますので高く売れるかどうかはお店選びで決まってきます。と言ってもどこのお店が高く買ってくれるか分かりませんよね。傷ありの時計を高く買取してくれるお店の特徴を3つのポイントに分けて紹介します。

  • 知識・実績がある
  • 状態確認ができる環境が整っている
  • 時計の買取に力を入れている

知識、実績が豊富か

傷ありの時計を高く買取してくれるお店の特徴1つ目が時計に関する知識や買取実績が豊富かどうかです。知識や経験、買取実績が豊富なお店であればその傷がマイナス査定になるのかどうかすぐに判断する事ができます。そして買取価格も高い場合が多いです。知識や経験が豊富かどうかは質問などをした際にスムーズに返ってくるかどうかで見分けるようにしましょう。

時計の状態をチェックする機械が整っている

傷ありの時計を高く買取してくれるお店かどうか見分けるポイントの2つ目が時計の状態をチェックする機械が整っているかどうかです。時計を買取するお店では時計の内部に異常や問題がないかチェックする機械があります。時計を正確に査定する上では不可欠のものでこのような機械がない買取店は適当に値段を出す場合がありますので1社だけで買取を決めるのではなく数社見積をだしてから買うようにしましょう。

腕時計の買取に力を入れているお店

3つ目が買取に力をいれているかどうかです。洋服、電化製品、その他雑貨などを取り扱う総合買取店よりも腕時計を専門的に取り扱うお店の方が腕時計の買取に力を入れている事が多く高く売れる可能性が高いです。しかしブランドによっては総合買取店の方が高く買取してくれる場合もありますので数社査定に出す際に総合買取店で査定をするのもオススメです。

数社に見積を出す際は一括査定サイトが便利です。全て無料ですので是非活用されてください。

この記事を監修した人
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鑑定士歴15年。大手質屋で買取販売業務に従事し現在買取専門店に在籍中。
ブランドバッグや腕時計などブランド品買取に関する情報を発信したりメディアからの依頼で雑誌などの監修も行っています。

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